タグ: ファンタジー 302件

  1. 時、あるいは時間 REFLECTION / 小説

    • 加藤那奈
    • 3日前 New!
    • 21,148文字

    タッタッタッタッ、と、足音に合わせて呼吸を整える。 ハッハッハッハッ、と、口から息を吐く。 景色が変われば、人も変わる。 時間が違えば別人だ。もちろんそれは私も同様。 (2025年)

  2. 片羽を落とす (6/6) 片羽を落とす / 小説

    • 加藤那奈
    • 8日前
    • 15,453文字

    うん。 終わりにしよう。 ・・・ 僕らは連日ここを訪ねる蝶々好きのカップルだね。

  3. 片羽を落とす (5/6) 片羽を落とす / 小説

    • 加藤那奈
    • 8日前
    • 13,029文字

    そして。 私にはもうひとつ考えていることがあった。 私は私の秘密の日記に、彼女への提案を書く。 今後の提案だ。

  4. 片羽を落とす (4/6) 片羽を落とす / 小説

    • 加藤那奈
    • 8日前
    • 16,103文字

    私はあなたのことが嫌いだ。 もし、これをあなたが読んでも吃驚しないでしょう。 ・・・ うん、これなら許す。 手料理のハードルは思いがけず低かった。

  5. 片羽を落とす (3/6) 片羽を落とす / 小説

    • 加藤那奈
    • 8日前
    • 16,375文字

    なんだか楽しかった。 すごく、でもなく、とても、でもなく、ちょっとというわけでもなく、普通に、ノーマルに、純粋にただ楽しかった。 こんな気分は久しぶりだと思った。

  6. 片羽を落とす (2/6) 片羽を落とす / 小説

    • 加藤那奈
    • 8日前
    • 14,471文字

    先週の朝ご飯と昼ご飯も美味しかったよ。自画自賛だね。 じゃあね、私。またね、私。 ・・・ 重ね重ねのありがとうだった。

  7. 片羽を落とす (1/6) 片羽を落とす / 小説

    • 加藤那奈
    • 8日前
    • 13,060文字

    そして、ことなくして一週間が過ぎた。 過ぎた、と思ったのだが……また、一週間、消えていた。 夕べは自分の部屋で眠ったはずなのに、目覚めると実家にいた。

  8. ファインダーを覗く REFLECTION / 小説

    • 加藤那奈
    • 10日前
    • 20,548文字

    腕をまっすぐ伸ばし、シャッターボタンを押す。 別の景色が画面に貼り付く。 薄っぺらい世界が、0と1で書き留められる。 待ち合わせ時間まで後2分くらい。 (2025年)

  9. 母校の思い出 小説

    • 眞山大知
    • 28日前
    • 5,503文字

    仙台の高校に通っていた頃のことを書きました。ちなみに8割が嘘です。

  10. マジック(ロングバージョン) 小説

    • 浅谷童夏
    • 2ヶ月前
    • 15,063文字

    以前合評会の公募お題「世界の終わりと白いワンピース」への応募作として、同名の作品を投稿しました。字数制限があったので、半分以上削り大幅に短くして投稿しました。こちらはその削る前の作品です。

  11. 少女は儚く消えてゆく REFLECTION / 小説

    • 加藤那奈
    • 2ヶ月前
    • 19,755文字

    夢の中の私はいつも少女なのです。 ・・ ああ、そうだ。この子いったい誰だろう。 わたしは、あまりに素朴な疑問を忘れていたことに苦笑する。 (2025年)

  12. 少女の肖像 (3/3) 少女の肖像 / 小説

    • 加藤那奈
    • 3ヶ月前
    • 17,088文字

    旧友のメガネの奥の少し爬虫類にも似た眼がじとりと僕を睨んだ。 ――だから俺はお前のことが大嫌いなんだよ。 ・・ どうですか。そんな女の子があの絵の向こう側にいるような気がしませんか。どこか…

  13. 少女の肖像 (2/3) 少女の肖像 / 小説

    • 加藤那奈
    • 3ヶ月前
    • 16,235文字

    鉛筆は、こう削ります。 あなたの前で白髪混じりの男がおろしたての鉛筆を削る。 ・・ あなたたちは、とうとうひとつになって、私はその場から追い出されてしまう。 居場所をなくした私は、たぶん…

  14. 少女の肖像 (1/3) 少女の肖像 / 小説

    • 加藤那奈
    • 3ヶ月前
    • 16,026文字

    ギャラリーは白い。 壁も床も天井も白く、白々しい光に溢れている。 ・・ 壁には巨大な少女の肖像が六点、展示されていた。 あなたは、何かに促されるように部屋の中央に立ち、彼女たちを見渡した…

  15. 穴だらけの花嫁 国会議事堂が妊娠して九ヶ月が経過しました。 / 小説

    • 眞山大知
    • 3ヶ月前
    • 11,266文字

    「法律にも穴があるんだよなあ……」と思っても、絶対に法律と肉体関係を持ってはいけません。

  16. 私を着る REFLECTION / 小説

    • 加藤那奈
    • 3ヶ月前
    • 20,382文字

    制服を着る/私を着る 制服を脱ぐ/私を脱ぐ 誰かが誰かに恋をしている。 (2025年)

  17. 七日で魚になる (7/7) 七日で魚になる / 小説

    • 加藤那奈
    • 3ヶ月前
    • 8,103文字

    「空と海の違い、わかる?」 彼女が問う。 ・・ 空気の抜けたビーチボールみたいに会話は全く弾まないのだけれど、私はけっこう楽しかった。さほど好物というわけでもない白身のお魚をとっても美味し…

  18. 七日で魚になる (6/7) 七日で魚になる / 小説

    • 加藤那奈
    • 3ヶ月前
    • 5,841文字

    今時、都会のスーパーマーケットは夜遅くまで開いているから帰宅時間が不規則になりがちな私にとっては便利だけれど、便利というだけで、快適ではない。 ・・ 少女の身体にわたしの顔、ね……。 あな…