世界の壊し方と自分の壊し方を探して歩く男の話。食人注意。わらしべ長者はお好きですか、わたしは大好きです。
子供の頃、私の家には「空の日」という記念日があった。疲れたら空でも眺めましょう、けっこうそれだけで楽になるよマジだよって話。
男はある日、高い所から飛びたくなった。 きっと街の空気が淀んでいるせいだ。 最後の時間、ビルの屋上で奇妙な紳士と出会う。
アクロフォビア=高い所怖い。ネクロフォビア=死んだ人怖い。そして「音のフォビア」。 雑音や音楽に嫌悪を催すようになり、やがて壊れてしまう男の話。
僕たちは群れを成す。命ぜられるがまま歩き続ける。 寄り添い、支え合い、また新しい孤独と出会う。
裁判から死刑執行までが娯楽になっている街の話。 首斬られる所を人に見られるって嫌だな、という。 斬首のシーンはありません。誠に申し訳ございません。 卑猥語、薬物描写注意♪
ヘンデルのサラバンドが大好きなので、それを想いながらせっせと書いた短編小説。 だ、だーん。だ、だ、だーん。何かが生まれようとしてるみたい、何かが滅ぼうとしてるみたい。 原稿用紙11枚。
やや愛想の足りない少女がお手紙を開けると銀河滅亡する短編小説。 キーワードは古びた手紙、銀貨、翠緑玉、ラピスラズリ、レズキス、ペーパーナイフ。 原稿用紙11枚。
屋上の鉄柵の「向こう側」で起こるちょっとした人間模様の短い小説。 主人公達が鉄柵の外という日常の外に逃避したように、二人称という少数派に逃げた。 原稿用紙5枚くらい。
夏休みのある日、学校のプールに行って帰る男の子の話。みみずとカブトムシの死骸、路傍の花束、蝉の声と風鈴。 水着袋、鼻血、話した事の無いクラスの女子。 なぜこんなものを書いたのだろう? なにか…