いつ いま いつのいま むかしのいまといまはいま
この体なの ううんじつはちがう
じゃあだめじゃん でも知っていてね うんいつかうまれるの
そうだよ でもいまではない そうこのいまではない
わかった いくよ
せえの
そのまえにじゃんけんしようか
いいよ
ぽん
僕らはどちらかしか生まれない なんで
黄身がいっこだから 黄身
そう君のこと 君は
僕は居ない
じゃあ僕がしゃべってるのは誰 うん 案内しているのは誰 うん
「三話」と「数話」だと数話のほうに入るお話。
孵らない うん
ねえ うん
僕らはどの言葉でしゃべっているの
ノート ノート
あとは少しばかりのうたの言葉 うた そう
割れた? 割れてない 壁は? 分からない
「数話」のうちに入る掌編です。
君じゃあないことは確かだって君はいないんでしょう
というか生まれない たくさんたくさんたくさん君があったら
黄身ね
そう黄身黄身がたくさんあったら
そしたら分からないけれど
たくさんたくさんたくさん卵があったら
そしたら分からないけれどでもそれは僕らじゃないかもしれない
僕らがこれまで見てきたように
そう全部違った ぜんぶ死んだよ
これからも死ぬ うん
最終回です。お付き合いいただきありがとうございました。
4.5
(7件の評価)
多宇加世さんの連載が完結してた🥚
— 大木 芙沙子 OkiFusako (@suruse10ver) December 28, 2020
それぞれの話で独立しているのでどれから読んでもよくて、個人的には3話目『ベサニーとのノート』がイチオシです。https://t.co/VnnKUB6yoa #破滅派 @minico_meより
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