大藪春彦賞選考委員会が主催する「第7回大藪春彦新人賞」の選考会が10月27日に徳間書店で開かれ、安孫子正浩『等圧線』が受賞作に決まった。

 『野獣死すべし』や『蘇る金狼』で知られる作家・大藪春彦の業績を称え、ハードボイルド小説・冒険小説に与えられる「大藪春彦賞」第20回を記念し、2017年に創設された。選考委員の今野敏、馳星周、徳間書店文芸編集部編集長によって、応募総数252編の中から選ばれた。昨年は、天羽恵『日盛りの蝉』が受賞している。

 安孫子は、1969年10月24日生まれ。大阪府出身。

 贈賞式は2024年3月、第26回大藪春彦賞とともに行われる予定。受賞者には大藪春彦賞選考委員会と後援の徳間書店から正賞として賞状、 副賞100万円が贈られる。

 なお、受賞作および選考委員選評は、12月31日に配信される電子書籍の文芸PR誌「読楽」1月号に掲載される。