会計ソフトなどで知られる、フィンテック企業freeeが3月9日に新子会社として透明書店(東京都台東区)を設立し書店経営を始めると発表した。4月下旬をめどに台東区蔵前に書店を開く。

「透明書店」は店名の通りすべてを「透明」にしていく本屋がコンセプト。今後はより多様な手段でスモールビジネスの魅力と可能性を伝えるとして、月々の売り上げや経営状況、従業員数や経費などは全て公式noteで公開するという。

また、新技術を試す場としても活用する。すでに提供しているfreeeのサービスに加え、未発表のサービスやChatGPTといった新技術も利用していく。デジタル化の余地が大きい書店経営への影響を確認するとしている。

破滅派でも、出版レーベルを立ち上げるまでの過程を主宰の高橋文樹が振り返りつつ「出版社破滅派の作り方」を連載している。現在、個人書店やリトルプレスなど俄かに盛り上がりを見せていることも確かだ。今後、出版事業がデジタル化と相まってどのように変化していくのか、斜陽産業と長年嘆かれている業界の新たな起爆剤となるのか、注目していきたい。