6月17日、日本文学振興会により第167回芥川龍之介賞・直木三十五賞の候補作が発表された。顔触れは以下のとおりである。

芥川賞

作品名(出版社) 著者
家庭用安心坑夫 (群像 6月号) 小砂川チト 初ノミネート
ギフテッド (文學界 6月号) 鈴木涼美 初ノミネート
おいしいごはんが食べられますように (群像 1月号) 高瀬隼子 2度目のノミネート
 N/A(エヌエー) (文學界 5月号) 年森瑛 初ノミネート
あくてえ (文藝 夏季号) 山下紘加 初ノミネート

芥川賞史上初、候補が全て女性のみで占められた。また、高瀬隼子以外の四名は初ノミネートである。

選考委員は、小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一。

直木賞

作品名(出版社) 著者
絞め殺しの樹 (小学館) 河﨑秋子 初ノミネート
夜に星を放つ (文藝春秋) 窪美澄 3度目のノミネート
爆弾 (講談社) 呉勝浩 3度目のノミネート
女人入眼(にょにんじゅげん) (中央公論新社) 永井紗耶子 初ノミネート
スタッフロール (文藝春秋) 深緑野分 3度目のノミネート

 

選考委員は、浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、髙村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき。

 

第167回芥川龍之介賞・直木三十五賞の選考会は7月20日に開催される。

それぞれ芥川賞候補5作品、直木賞候補5作品の中からどの作品が選ばれるのか? ぜひ期待して待ちたい。