第四回阿波しらさぎ文学賞の応募作品数が、賞始まって以来最多の516点に達した。
徳島の文化や風俗をテーマに全国から作品を公募する掌編小説コンクール「徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞」は、今度で第四回となる。佐川恭一が第二回の大賞を受賞するなど、破滅派同人にとっても文学的に大きな目標となっている。
6月10日は応募も締め切られ、これから選考に向けての動きが加速していくと思われる中、興味深い集計結果が明らかとなった。第四回阿波しらさぎ文学賞への応募作品数が、過去最多の516点に達したのである。前回の応募総数465点とのことであり、着実に規模が大きくなっていることが示されている。また、今回は全国43都道府県からの応募に加え、初めて海外からの応募もあったという。応募した個人の中で最年少は11歳、最高齢は88歳と、世代的にも幅広い応募が行われた。
応募作品は今後、第1次選考を経た上で、芥川賞作家である吉村萬壱と小山田浩子、徳島文学協会の佐々木義登会長、徳島新聞社理事の岡本光雄による最終選考が行われる。最終受賞作は8月に決定される予定である。
今年も、破滅派からも多くの同人が応募している。佐川恭一も阿波しらさぎ文学賞を受賞して以降さらに飛躍しており、この賞が年々大きな価値を持ちつつあるのは明かである。今後とも阿波しらさぎ文学賞を見守りたい。
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