2021年4月に発売される河出文庫『NOVA 2021年号』(仮題)に、破滅派同人の斧田小夜の小説が収録されることがわかった。

本人がTwitterで伝えたほか、ゲンロンSF創作講座の講評放送でも明らかにされた。

『NOVA』は、大森望が責任編集を務める書下ろしSFアンソロジーである。第一期として2011年までに10巻が刊行され特別号も刊行されるなど高い評価を得ているアンソロジーであり、2019年より再び定期刊行が始まった。『NOVA 2021年号』では、池澤春菜による映画『オービタル・クリスマス』(堺三保監督)のノベライゼーションのほか、新井素子、乾緑郎、坂永雄一、高丘哲次、酉島伝法、野崎まどといった有名作家たちの新作が掲載され、ここに斧田小夜の名も加わることとなる。

斧田小夜は昨年に第10回創元SF短編賞優秀賞を受賞して以来、SF大会への登壇や海外への翻訳も続くなど、活動の幅を順調に広げているが、今回の『NOVA』掲載はまさに斧田小夜の作品に対する評価の表れと言えるだろう。今後とも、斧田小夜はじめ破滅派同人の活躍に期待したい。

河出文庫『NOVA 2021年号』(仮題)は2021年4月6日発売予定である。詳しい情報は下記リンクも参照のこと。