ハラスメントや情報流出などの不祥事が相次ぎ今年度の選考が中止されているノーベル文学賞。その代替的賞として注目を浴びていたニューアカデミー賞において、村上春樹がノミネートされていたが、村上春樹は選考を辞退した。選考の過程としては、スウェーデンの図書館員によりまず47人の作家が選考され、次いで投票により47人の中から4名が選考されていた。

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スウェーデンの団体「ニューアカデミー」のフェイスブックによると、村上春樹はノミネートの栄誉に感謝しつつ、「メディアの注目を避け執筆に集中するため辞退したい」とメールで連絡したという。ニューアカデミーは村上春樹の意向を尊重し、選考から除外するという。ノミネートされている残りの三名となるKim Thúy(ベトナム/カナダ)、Neil Gaiman(英国/米国)そしてMaryse Condé(フランス海外県グアドループ)はノミネートを歓迎しているとのことである。

選考辞退を表明した村上春樹がこれからどの様な活動をしていくのか、またノーベル賞は生まれ変わるのか、文学ファンとして目が離せない。なお、ニューアカデミー賞の受賞者発表は10月12日に行われる。ノーベル賞の権威によらず新たな団体に選ばれる文学者は誰なのか、こちらも注目である。