騒ぎ

oga_yusuke

208文字

拙いながら書いた詩です。是非読んで頂ければ幸いです。

空になったコーラの瓶

 

写真に撮って、燃やした午前2

息を吸うと花々の濃い香りが

死に至らしめるようだった

指先から

訴えることができる

白い鳩が頭をつついて、

痒いところを撫でるだけでいい

広場の群衆は

噴水のまわりで大雨を待つ

足元の

落ちた手首に気がつかず

警官の叫声が波を逆だてる

猫が窓辺で眠り

殺された雲雀に蟻が群がる

春の陽光は

とても残酷だ

言葉にすることができないほどに

分裂し、増殖する植物相、繭玉の中で騒ぐ

生きものの声

2021年10月23日公開

© 2021 oga_yusuke

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