クレイジーピンクドクター

島崎 一

小説

14,680文字

生まれた時から髪がピンク。死ぬまで頭の中もピンク。とある化け物の一生がEDを治す。

母の股の間から出てきた血だらけの俺を助産師が掬い上げて医者が母の些か裂けた股を縫っている間に看護師が俺の鼻へチューブを差し込み肺に残った羊水を抜き取る。

ずごごごごごおぎゃあおぎゃあああと俺が元気に泣き出してよーしよーしもう大丈夫だよ、と看護師は優しい手つきで体を拭き、もう一度頭を湯で流し拭き取り、またまた湯で頭を洗い念入りに拭きとり、再度また頭を洗い始めるのでおいおいもういいだろ! ただでさえ禿げてるのに余計禿げちまうよ! と泣き喚こうとしたところでその場の全員が異変に気付く。頭の血が落ちない。

「どうしてもこの子の頭に着いた血が落ちないの」看護師は狂ったように周りへ助けを求める。助けて欲しいのは俺だ。寒いから早くおくるみをくれよ風邪引いちまうよ。無力な俺が泣いてぶるぶる震えていると母の股を縫い終わった医者が近づき怒鳴る。「いいから服を着せなさい、血が落ちないなんて些細な問題だろう?」

いいね。俺はこの瞬間から医者というやつが気に入る。特に外科医はいい。血だらけの赤ん坊を取り出して女の股をチクチクと縫ったあと平然と服を着せなさいなどと言ってのけるのは外科医くらいだと俺は思う。その後ちゃんと服を着させてもらえた俺は看護師に気味悪がられながら二四時間の出産に耐えた瀕死の母の元へ連れられ、力のない腕で抱擁される。母は最初微笑みを浮かべていたがやがて蝋がボロボロと崩れ去るように面を引きつった笑みに変え「えっ、これは、普通こうなんですか?」と怪訝に医者へ問う。

少し苛々した様子で医者が何がですかと反問すると、母は全く恥ずに卑猥な台詞を放って俺の股間の部分を指差す。「生まれたてでも、ちんちんって勃つものなんですか?」

小指の先くらいの肉棒が俺の股間に聳え立っている。俺はこの世に生を受ける前から既に勃起していた。医者はあり得ませんと俺を乱暴に抱き上げ、首がぐらんぐらんすることに全く気を払わず勃起したそれを眺める。誰も彼もが俺の股間に熱中。恥ずかしいからそんなに見るなよおぎゃああと抗議するが誰も彼も俺の勃起した股間に夢中。「先生、やっぱりこの子変ですよ」俺の髪を洗っていた看護師が母親の目の前で気の利く台詞を放つ。「血が落ちないのはまぁいいとして、勃起は変だね勃起は」医者は鬼の首を取ったように笑う。ぐらんぐらんして首が折れそうな俺は泣いて抗議をする。おぎゃあああああおぎゃああああああそして何故か俺の髪色は生まれた時から死ぬまでずっとピンク。

 

病棟に移された後も俺の髪の色は変わらない。何回奇麗にされても髪の色はずっとピンク。母親がたまたま俺の抜けた髪を見ると毛根までピンク。ピンクといってもショッキングピンクではなく血が固まった錆色に近いピンク、桜を土で汚したようなピンク、色褪せた薄紫の古着が照明によってはピンクに見えるくらいのピンク、ほぼ白と称していいギリギリのピンク、とまぁグラデーションは様々だがとにかくどの国のどんなやつが見ても俺の髪の色は何色かと問えばどうしようもなくピンクと言われてしまうようなピンク。

病棟全員の医療従事者から気味悪がられ、母親すらも俺を気味悪がるようになる。しかし俺を担当した医者だけは医学的観点から洞察し何故地毛がピンク色なのかを個人的に研究する。俺の中で医者への好感度がまた上がる。医者は俺という生物に起きている現象への興味があるだけで、俺という個人などどうでも良いのはちょっと気に入らないが、感情的に否定してくるやつよりかは遥かにマシ。医者はまず遺伝子疾患を疑ったが特に異常は見つからず次に代謝異常を疑いそれも正常で、そもそも人間がピンク色の色素を作れること自体がおかしいと髪の成分を調べるとコチニール色素やアントシアニンが検出され、学会にまで発表し医者は一時の脚光を浴びるが、それ以上の進展はなく俺の髪の存在はずっと謎に包まれたまま学者達はすぐに飽き、そもそも髪がピンクだろうが人が色素を作ろうがなんだというのだ、と基礎研究にすら発展せず髪がピンク色の人間が居るらしいという都市伝説になって忘れ去られる。それでも食い下がった医者は学会から追放され医局から干された。彼は学会を去る前に学者たちの前で叫んだ。

「私は諦めない、今度は髪のピンク色と勃起の関連について学会に発表しようと思う」

その後すぐに医者はどこかへ消えてしまった。どこで何をしているか誰も知らないが、それはまぁもっと後日の話。

俺は生まれたてだったので泣く以外の感情が備わっていないからとにかく泣く。腹が減ったので泣く。小便を漏らしたので泣く。眠いので泣く。構って欲しいので泣く。不安で泣く。泣きたくて泣く。

俺が二四時間泣き続けたために母親は衰弱し一時的にベッドが別にさせられる。俺の声は生まれたてとは思えない程に大きく、おまけに枯れもしないので周りの子供を不眠に追い込み、悩んだ院長は遠くの個室を一時的に保育室にあてがい俺を追いやる。看護師が交代制で俺のバイタルを見たりおむつを替えたりミルクをあげに来るものの、誰もが俺の髪と股間を気味悪がって仕事を終えると逃げるように出て行く。誰も俺に微笑みかけてくれる人はいない。

いくら泣いても独りのままだったが二日たっぷり休養した母親が戻ってきて一緒に寝られるようになり、ようやく俺は世界で一番落ち着く場所にて世界で一番美味しいものを口にしてぐっすり眠ることが出来る。

その日の夜、母はナースコールを押し看護師を呼んだ。看護師は嫌な顔を隠さず来るとすぐに母は震える声を出した。「この子とベッドを変えて」看護師が理由を聞くと母は顔を真っ青にしながら懺悔するように言う。「この子、おっぱいを吸いながら腰を振るのよ。気色悪い」

俺は再び個室に移され退院の日まで孤独に過ごしその間ずっと泣き続ける。退院の日に迎えに来たのは母ではなく児童養護施設の人間だった。母は退院の前日に病院を抜け出してそのまま行方不明、俺はレイプされてできた子供で父親もいないらしい。児童養護施設の人間は二人いて片方はまるで悪魔の子供でもみるようだったが、俺はお構いなく勃起した股間を天に衝きながら暴れている。それはもう御立派な代物だ。おまけに髪はピンク色。天使か悪魔か問われれば確かに悪魔と言われても差し支えない。

 

児童養護施設は従順なクリスチャンが犇めく巣窟で、隣人を愛せ隣人を愛せと狂ったように開口するが俺だけは忌諱される。俺は人間じゃない可能性がある。母は悪魔に犯されたのだとすれば納得がいく。勃起しているだけならまだしも髪はピンクだし抱き上げられると必ず女の胸に向かって腰を振るもんだから相手はたまったもんじゃない。

悪魔の子なんじゃないか、そう噂が広まったのは一か月経った頃。子供は全員天使だよ、そんなことはない、そういってくれる人は大勢いたが日に日に減っていき最初に迎えに来てくれた施設長の牧師が唯一の味方になる。その施設で男はその牧師だけだった。牧師が抱き上げた時だけ俺は腰を降らない。牧師は気味悪がらずに泌尿器の専門医を何人も訪ねとうとう俺の勃起に関する謎が解ける。

陰茎硬直症。プリアピスムという珍しい病気で乳幼児がなるのはことさら不可解だがそうとしか診断できないと診断が下る。腰を振るのも股間に違和感があるのかもしれませんね、だと。いいね。医者はこれだからいい。適当なことを言っても権威がまるっといい感じに納めてくれる。病名がつくだけで人の信仰は落ち着き、施設の人間は俺の勃起や腰ふりを見ても病気だからまぁしょうがないと理解してくれる。悪魔憑きは病気の類らしい。ただし髪色のピンクは説明がつかないので気味が悪いのは変わらない。結局俺の面倒は牧師が見るようになったがその安寧も俺が歩行を覚えるとすぐに崩壊する。

俺が歩き始めたのはなんと六か月くらいのことで、ハイハイを飛び越えて急に掴まり立ちを初めてあれよあれよという間に歩けるようになる。股間の成長も早くその頃で大人の親指くらいには成長し、ピンクに変色しておむつも外れていたので処女の介護員は顔を赤らめて俺の股間を見るくらいだった。事件はその頃に起きた。

その日は体調不良で介護員が休み人手が足りない日だった。牧師は他の子の面倒も見なければならないため俺は久しぶりに長時間放置されることになる。この頃から俺は自分の股間をいじることにハマっていて既に絶頂を覚えていたし、暇さえあればマスターベーションをキメて遊ぶ達者な子供だった。牧師は俺に注意していたが股間に夢中なことを確認すると他の介護員の手伝いに移り徐々に俺への扱いが手薄になる。俺は股間をいじりながら周りで忙しく走り回る大人たちを見ておもちゃを探していた。俺の絶頂は四回目から痛みが勝つために三回目が終了すると飽きて他のおもちゃを探すのだ。それが俺への警備が手薄になった今だった。

大人に漏れて俺より少し大きい女の子が話しかけてくる。遊ぼう、みたいなことを胡乱な目で言っている。その子は多分三歳かそこらだったかもしれない。俺は喃語を放ちながらその子について行く。言われるままにお飯事に付き合っているとその子は俺の髪の毛と股間を気にしだした。興味の赴くままに髪も股間も手で触り、指で突きあまつさえ思い切り叩いた。

はうっっっ! 俺はその時の衝撃を忘れない。泣き叫ぶ以外に初めて俺は大声を出した。三回絶頂を迎えた後なのにその刺激は快感をもたらすものだった。俺は気が付くと女の子に腰をあてがって振りまくっている。女の子は体勢を崩してうつぶせになる。体格差はあったが俺は覆いかぶさって腰を振り続ける。シュシュシュシュシュシュ! 自分でも驚くくらい速いピストンだ。最初くすぐったがっていた女の子は俺が必死過ぎて獣に襲われた気分になったのか泣き出す。俺は構わず腰を振り続ける。ふっふっふっほっふんっふっ!

荒げた鼻息が顔に当たってとうとう女の子は雄たけびを上げる。うえええええええええん! 忙しかった大人たちは俺と女の子を見て仰天。シュッシュッシュッ! 犬も童貞も顔負けの腰ふりで半年を過ぎたばかりの赤ちゃんが女を犯そうとしている。一番近くに居た介護員が俺を叩き落とし女の子を抱き上げてぎゅうと抱きしめた。介護員は親の仇のように俺を見ている。吹っ飛ばされた俺は頭を擦ってピンクの髪がパラパラと抜ける。痛みで俺も泣く。おぎゃあああああ!

騒ぎを聞きつけた牧師が早歩きで近づき事情を聞いて悪魔の形相になる。俺のピンクの髪をわし掴みにして鼓膜を破き散らさんと耳元で大声を打つ。貴様は人間じゃない、獣より酷い、色欲の悪魔だ!

俺は痛みと大声と牧師の酸っぱい口臭と叶わなかった四回目の絶頂が悔しくて喉を張り裂かんばかりに咆哮する。おぎゃあああああああん!

そんなことがあったために俺は児童養護施設から追い出される。といっても一歳に満たない子供を放り出すのはさすがに問題となるため、牧師は伝手を頼って悪魔払いできる場所を探す。大金を払って追いやられ、そこでまたもや俺は呼吸するように女の子を襲い別の場所に飛ばされ、たらい回しにどんどん酷い場所へ落ちていく。最終的に俺は非合法な施設へ引き取られ内臓が売られるのを待つだけの日々が始まる。

死なない程度の飯と水を貰い一日十五分の日光浴が許され、あとは地下の折の中で過ごした。そこがどこの国だか知らないが少なくとも三つか四つは言語が飛び交かい肉の腐った臭いが常に漂っていた。俺は七歳になるまで生き延びた。髪は腰まで伸びていたし勃起は一日たりとも治らなかった。髪がピンクなのも勃起が治らないのも特に何も言うやつはいなかった。皆死んだ目をして誰にも構う余裕がなかった。

ある日俺は飯の最中に呼ばれてお前の買い手が決まったと英語で捲し立てられ、死にたくないなぁと久しぶりに恐怖ってやつを思い出していた。しかし買われたのは臓器単体ではなく、俺の臓器全ての値段を払って俺自身が買われたらしかった。服は支給されていないので真っ裸のまま外に出され手錠を外される。ほらよ自由だ、俺を拘束していたやつは背中を蹴って買い主の元へ寄越す。俺が膝をついて背中の痛みに耐えていると頭上から声が降って来た。それはまるで悪魔の声みたいだったと思う。
「うーんこのピンク色、間違いない」見上げると、俺を最初にこの世に取り上げて研究をしていた医者の顔があった。「よしよし、勃起も治っていないな」

指摘された俺は自分の髪の色といきり立った股の物が異常なことだと思い出し、産まれて初めて体を隠すという行為をした。それはまるで人間の仕草みたいだったと思う。

 

俺は東南アジアの国名もない裏社会の列島にいたらしく、医者に従うままこいつの母国、アメリカへ行くことになった。アメリカへ行く個人用ジェット機の中で今後の約束事を厳しく言いつけられる。

君は私の実験材料だから勝手なことをしないこと、実験に拒否権はなくどんな苦痛にも耐えること、何をするにも私の許可を得ること、わがままを言わないこと、これを破れば即フィリピンに戻して君を換金する、そう釘を刺されて俺は一回一回イエェスと答えた。俺は長い事あそこにいたおかげで日常に支障がない程度ならば、英語と中国語とフィリピン語がなんとなく聞き取れた。英語が一番発音しやすいのでイエスで返事をした。イエェスと俺が言う度に医者はようしと満足げに笑う。イエスがこいつのツボなのかもしれない。

 

俺は死んだ事になっているので家から出ることは固く禁じられていた。医者の家は犬なら百匹は住める広さで、動き回れるし娯楽もあるし飯は前に比べて考えられないくらい贅沢だからそれに関しては苦ではない。

医者は昼間本業を真っ当しているが病院に務めている訳ではなく、患者は向こうからこの家にやって来る。患者は大体銃で撃たれたかナイフで切り刻まれたか、鈍器でぐちゃぐちゃにされたか炙られたような火傷を治しに来る。医者は患者を治す前に痛いですけど絶対動かないでねぇと無感情に言う。容赦なく麻酔なしで患部をぶった切ったり縫ったりする。タトゥーの入っている筋骨隆々の男達でも、口にあてがったタオルを噛みしめてふむうううううん! と涙をまき散らし、酷い奴は糞尿を漏らして気絶する。俺は医者の助手もやっていてそういった糞尿を掃除したり器具を消毒したり、切り取った患部やたまに死んでしまう患者の処理をしていた。

医者は夕方以降に俺の血液や細胞を取ったり髪を千切ったり、勃起した陰茎や前立腺などを屋内の研究室で調べる。研究所や病院関係から追放された医者はバイオハッカーだった。たまに酷い痛みをともなうが死ぬよりはマシだ。

俺は耐えていた。耐える他ないからだ。昼は仕事、夕方実験、暇な時間にマスターベーションをしたりテレビを見たりぼうっとしたり飯を食う。そんな生活が三年続き俺の年齢は二桁に達する。

 

ピンク色の髪は常に実験に使用されるが伸びるのが早く、年中雑草のような頭をしている。股間の方は切り取る訳にいかないので今は八インチある。太さはたらふく出た時の糞くらい。医者はコカインをキメながら俺のバキバキな陰茎を見て、もう私より立派じゃないかと笑う。

その夜に陰茎を切り取る実験が行われた。スパっと全部行くのではなく傷を入れてちょっと細胞を取るだけ。さすがにぞっとしたが俺に拒否権はなく動かないよう手足を縛られて医者は陰茎にメスを入れる。あっあっぉあっおっぎっぃ! っ! っ! っ!

人は痛すぎると声が出ない。医者の治療を受ける患者も最初は泣き叫ぶが気絶寸前になると声を失う。医者は根本の部分を採ったあと勃起しているから止血が大変かと思ったがそうでもないから先端部分もいこうかと言って俺の亀頭にメスを入rああああぎぃああひfhしぅ

人生で初めて気絶した次の日の朝は最悪の気分だった。何が最悪ってちんちんが痛すぎてマスターベーションが出来ないことだ。モーニングルーティン、俺のモーニングマスターベーションが奪われた。怒る事しか出来ない。俺はそこで気付く。腰を振りながら気づく。気絶するほどの痛みを味わうよりも辛いことがこの世にある。禁欲が何よりも辛い。俺はストレスでピンク色の髪をブチブチと毟る。医者は俺のそんな様子を見て君は淫欲亢進症、サチリアジスってやつだねとコカインをキメながら豪快に笑う。最近医者は実験が上手くいかないことへのストレスで薬を常用している。俺もキメてみたいがダメと言われたので、いくらでも生えて来るピンクの髪の毛を仕方なく毟る。ブチブチ!

その日の昼の休憩時間に二階の窓から外を眺めていた。メインストリートで子供達が遊び引率の大人が数人談笑している。俺は女の子を目で追いながら体中の線をなぞる。医者が施術中に口走る筋肉の名前を思い出し目で犯す。胸鎖乳突筋、僧帽筋、斜角筋、二頭筋、三頭筋、大胸筋、脊柱起立筋、広背筋、腹斜筋、大殿筋、大腿四頭筋、アキレス腱……人間の形をした線は女に触れたい欲求を爆発させる。俺は女に入ったことがない。チェリーボーイだ。医者が言うにはこの大きさではもう入る雌は馬くらいだという。俺は死ぬまで生者を抱けないし抱かれることもない。そう思うと寂しさと性欲が暴発しピンクの髪毛が逆立つ。ふわっ、ふわっと猫の威嚇のように逆立つ。股間は包帯で武装している。触ってもピリリと胡椒が効くだけだ。いじりたい。息子をいじって一時でも解放されたい!

ふと俺は幼児の頃を思い出す。俺は受精卵の時に脳が形成された瞬間からずっと記憶がある。初めて女を犯そうとした時に俺はちんちんを叩かれたのだった。あれは気持ちよかったはずだ。膨張したちんちんを眺め「いけるかもしれん」と独り言ち、俺は手を振り上げる。全力をもってギンギンのちんちんを叩く。

はうっっっ! 全然気持ち良くない! 俺は股間を抑えてしゃがみ込み悶絶する。涙で歪んだ視界にピンクの髪が垂れる。屈辱的な気分だ。涙を拭いてもう一度窓の外を眺める。女なら揺り籠から墓場まで行けそうだ。女に触れたい女に入りたい女に抱擁されたい。愛されたい。床に散乱する髪は知らぬ間に増え、もはやピンクの絨毯みたいになる。ブチブチ!

 

あそこの傷が治った頃、声の高い患者が訪れた。患者は玄関に転がりながらダイブし助けてぇ、死ぬぅ、と息も絶え絶えだ。この数年で初めて見る女の患者だった。俺は久しぶりにこんな間近で女を見て、いつの間にかピンクの髪が揺れる。髪が揺れるのは腰を振っているからだ。無意識に腰が動く。シュシュシュシュ! 懐かしい。あの頃と比べても全く衰えていない。

医者は俺に血だらけの女を運ばせる。べったりと女に触れて体中の毛穴が開くのを感じる。医者は診察台へ横にした血だらけの相手にどこが悪いんですか、と呑気に聞いた。わかんないよ、腹は撃たれたし首も切られた、死にたくない。女はほとんど虫の息だ。医者は喋るな傷が開く! と理不尽に怒鳴ってから首と腹を診て肩をすくめる。うーんこれはダメだ、血が止まらない、首の方ね。女は死にかけにしては大声で泣き出した。見たところ二十代前半で脂肪がほとんど乗っておらず、スタイルは良かったが顔はそばかす塗れで鼻は低く控えめに称して不細工だ。でも俺はお構いなしに勃起している。

「ねぇおれがやってみたい」心の声が外に漏れた。もっと女に触りたくて仕方がなかった。「弾を取って縫えばいいんでしょ?」

医者は驚いたような、怒ったような顔をする。「馬鹿を言うな、これは俺のメスだ、やりたいなら手でやれ」「いいの?」「どうせ死ぬ、私は忙しい、ココココカインの時間だ」

医者は部屋を出て行こうとする。ちょ、ちょっと待ってよ、こんなガキじゃ……と瀕死の女が手を伸ばすが医者は無視。俺はできるだけのことはやろうと思い、女の腹に纏わりつく血を指で掬いとる。馬鹿もの! と医者は俺に向かって叫んだ。手を消毒してから触れ!

俺は言われた通り消毒してから腹をガーゼで拭き取り傷の部分を確認する。確かに血が止まらない。女はもう生きているのか死んでいるのかわからない状態で呼吸をしている。俺は弾丸でぐちゃぐちゃになっている傷口に指を突っ込んだ。ひっ、ぎゃ、と最後の力を振り絞って女は体を跳ねさせるが、ほとんど体は持ちあがらない。俺はこれまで飽きるくらい眺めてきた医者の所作を思い出し、ぐりぐりとやって何とか弾を探り当てる。もう女は気絶している。

メスは医者が持っていったが他の医療器具の在りかを俺は知っている。最初こそ何も触らせてもらえなかったが、ずっと従順だった俺は今や治療器具の手入れと管理を任されている。消毒済みの鋏や縫合用の針やピンセット、あと輸血用の血を冷蔵庫から取り出して俺は処置を開始する。相手が動かないから手際よくこなせる。縫うのが意外と難しくて手間取る。見るのとやるのは違う。俺の指がピンク色の胎内に触れる。ぶにぶにしていて温かく心地よい。急にちんちんをこすり付けたい衝動に駆られる。俺は縫合前に女の内臓へ勃起したそれをこすり付けて果てた。白いものがあそこから飛び出した。勢いよくびゅっと女の体を汚す。俺はこの時に精通した。血と精液が混ざって中がピンク色に染まる。

俺は我に返りすぐに腹の縫合を終えて首も縫合を始めた。首の方は医者が言う通りどうやっても血が止まらない。ぎゅっと閉めても間から溢れてくる。ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ、ぶち! 糸が切れて首がまたくぱぁと開く。でも血はほとんど出てこない。女を見ると呼吸をしていない。あぁなるほど、心臓が動いていないからか。間に合わなかった。せっかくなので俺は童貞を捨てた。どうせ死体や昏睡している状態じゃないと入りやしない。ありとあらゆる部分を触り、とりわけ陰部を執拗に調べた。何度も何度も射精した。

疲れ切った俺は床にぺたんと座り込む。あっ、思わず声を上げてしまった。股の間に違和感があり、あそこの上の方を優しく撫でるとひよこの羽毛めいた感触がある。陰毛だ! 俺は指でつまんで一房抜き近くでよく見てみた。陰毛までもピンク色。俺は記念に陰毛のピンクを女の上に蒔いて十字を切った。アーメン。

 

部屋や器具を奇麗にしたり消毒したりするのに夜までかかり、あっという間に俺の実験の時間になる。その前に医者を処置室へ呼ぶ。人が死んだのは初めてじゃなかったが女が死んだのは初めてだった。同じ処理でいいのか聞いたのだが、医者は女の死体を見て興奮しているようだった。医者は女の上に散らばるこの毛は何だと聞く。俺の陰毛だけど。医者は髪の毛と陰毛だけがピンク、新しい発見だ、と体を震わせる。

医者はふと女の腹を指でなぞる。部屋の壁に張り付く蜘蛛を眺めるように言う。これは、君が縫ったあとか。

イエェス、と俺。

中々上出来だ、と医者は笑ってから、ピンク色の陰毛を狂ったように回収する。医者はこのように突然まともな意見を発したりする。上出来だ、だと。これはあれだね、結構いい気分だね。産まれて初めて褒められた俺はこの時の感情を形容することが出来なかった。誰も想像つくまいと思う。ピンクの髪と勃起と女の事しか考えなかった俺が、この時ばかりは人間っぽい感情に胸を染められた。俺は欲情を開放する以外の欲求を初めて持ち、実験室に急ぐ医者の背中を呼び止めた。俺、あんたみたいな医者になりたい。

医者はあっそう、と言って研究室に消えた。

俺はどうやら才能があったらしく、その後も医者の機嫌がいいときに執刀を申し出ることを繰り返し簡単な施術なら任せられるくらいになっていた。医者は出来れば研究に没頭したいため利害は一致していた。その頃の医者の論文テーマは人間が生成できる色素と勃起不全症候群について、みたいなもので誰からも相手にされておらずコカインの量は増えて執刀が難しくなって来ていた。

そうしていつの間にか俺は十八歳になっていて、ほとんどの患者を治せるようになっていた。マフィアとの契約で色々書面が必要なために字も覚える羽目になった。その筋ではクレイジーピンクドクターとか呼ばれ相変わらず俺の髪と陰毛はピンク色だし勃起は止まないし性欲は半端じゃなかった。しかし名医だった。陰茎の大きさは並みの女じゃ手に負えない大きさでどうしようもなく接合したい時は馬か死体に無理やり突っ込むしかなく困り果てている。娼婦を呼んでも尻尾を撒いて逃げるしどうにか女をレイプしたところで無理に入れれば殺してしまう。名医でも死んだ相手は行き返せない。

俺が全裸で腰を振ると風が起きふぉんふぉんと処置室が空調いらずになる。電気代が浮くこともある。腰を振ると淫欲が若干誤魔化され処置の具合がよくなるので空調は常に効いているようなものだ。刻まれている患者はぐわああと叫びながらも汗に当たる風がなんとも心地よかったと処置後に喜ぶ。ありがとうクレイジーピンクドクター、いい腕だな。

そう言って謝礼金がなければ代わりにコカインを置いて行く患者へ、コカインはもういらないから飛び切りあそこがデカい女がいたら紹介してくれと報酬を変える。コカインなんていらない。医者はコカインのせいですっかり駄目になってしまい、最近ではベッドに縛っておかないと何をするか分からない。狂っている。医者は恐らく齢六十に近く、耄碌した中年より俺の方が武力を誇れるのが唯一幸いだ。コカインが切れて縛られた医者は「あ」と「う」しか言えなくなる。

おい、飯食えるか?

あうあうあう。

ほら水を飲め死ぬぞ。

あうあうあう。

今日は妊娠していたけど腹を刺された女と胎児を両方とも救ったよ。

あうあうあう。

医者は俺の事をちっとも褒めてくれない。ブチブチ。ピンクの糸が宙を舞う。あうあうあうあう。ブチブチブチブチ。勃起も治らない。ギンギンギンギン。

 

メスを取り替えるためにほとんど使われなくなった研究室へ行って、医者が何年も没頭していた研究とやらを思い出す。漁ってみると出てくるのは全て俺の記録だ。論文以外はメモの走り書き。横、縦、斜め、思いついて書いただろう紙屑が散乱している。俺はなんとなくメモに目を通していく。メモは途中から日記みたいになっていた。

彼の髪の色素の量、その日の体調によって色が若干変わる、異常な性欲因子と勃起力の関係が知りたい、彼は食べる量に比例して髪の色は明るくなり勃起の大きさも若干違う、食べないと元気がない、睡眠が足りないと元気がない、髪の色と勃起力は精神的な相関がある、マスターベーションが出来ないと髪の色も悪くなる、テレビで屈託なく笑うと髪の色が良くなる、彼はテレビ相手にしか笑いかけたことがない、よく食べてよく寝ると次の日はくしくしと笑い元気にテレビを見ている、彼は寝相が悪い、風邪をひくと研究に影響が出るのでずり落ちる毛布をかけ直してやらなければならない、機嫌が悪いと髪をむしるのでやめろと言っているがやめられない、ストレスをあまり与えないようにしなくてはならない、陰茎にメスを入れると事件が滞るのでもう控えなければならない、最近私の真似をよくする、手術の腕は良くこの子に任せて私は実験に没頭できるかもしれない、最近は陰茎が大きくなって発散出来ない事もあり辛そうである、捌け口がないことに苛々している、私の研究が上手くいけばあの子の勃起を治せるかもしれない、アイディアにコカインが足りない、コカインコカイン、あの子にコカインを止められている、あの子? 君、あぁ、名前は何だっけ、そういえば名前を呼んだことがなかった、今度呼んでみよう、名前名前名前、何がいいか、可愛い名前がいい、子供らしい可愛い名前が。

あうあうあうあうと隣の部屋から大声が聞こえた。いつもの発作だ。俺は医者の元へ向かいながらコカイン中毒をどうにか治せないか考えてみる。メモまがいの日記のせいで無性にあれを聞きたくなる。なんてことのない、嘘のひと匙もない一言。

俺がメスを新調し部屋に戻ると、医者は涎を垂らして呼吸を止めていた。手首に指をあててみると心臓が止まっている。死んだ? なんで? 中毒の心臓発作? 医者はベッドに縛り付けられたまま目をひん剥き、舌をべろんと出して死んでいる。俺は拳で胸を殴打し口移しで空気をぶち込んでみるが心臓は蘇生されない。ブチブチブチ。俺は髪を毟る。ブチブチブチ!

ひたすら髪を毟って散らかしたあと、庭を掘って医者と俺の髪を大量に入れて埋める。萎縮した老人でも人が埋まるサイズを掘るのは大変で朝になっていた。墓標を立てたいが俺は医者の名前を知らない。その辺の板を拾ってきて突き刺し俺は十字を切って唱える。ここまで生きてこられたのはあんたのおかげだ、サンキュー。東の山からニョキっと現れた朝日が俺の股間を照らす。十八歳になって俺の陰茎は大体二フィートくらいになっていた。さてモーニングマスターベーションの時間だ。俺は医者の墓の前で朝日を見ながら二フィートもある陰茎を擦る。シュシュシュシュ! そのまま土に向かって種を蒔いた。ビュッ!

イエェス、新しい朝が来た。

 

「最近隣のシティに来たデカい女知ってるか?」と、目玉にタトゥーが入っている男が俺に問う。こいつはハンマーで拷問されて右手がぐちゃぐちゃになっていたが、俺がどうにか薬指と小指だけは再生してやった。親指と人差し指は壊死しているので切り取って窓の外へ放り投げた。治療中いっさい悲鳴を上げなかった中々芯のある男だが、こいつは金を一切持っておらずコカインで頼むよと眉をハの字にしやがるので俺は「馬鹿野郎!これが入る女を紹介しろ!」と二フィートある陰茎で往復ビンタしてやった。パァンパァンと陰茎で頬を叩かれる男はかろうじて動く二本の指を俺に向け興奮気味に唾を吐く。「わかった! わかったからちんこで叩くのはやめてくれ!」

そうして出てきた情報が隣のシティにやたらデカいマフィアの女が現れたらしく、そいつなら俺の陰茎が全部入るかもしれないとのことだった。俺は生活必需品をマフィアから受け取っていたためこの家から出たことはほとんどなく、行くかどうか迷う。でも一瞬だった。

「おい、ちょっと面倒だけど中指も整形くらいはできる」「え? 中指?」「そうだ、欲しいだろ、真っすぐな中指。両手でファッキュー出来なきゃ舐められるぞ」「あぁ、確かに」「じゃあ俺をその町まで案内してくれ。治してやるから」

 

隣のシティへ二時間かけて車で駆け抜ける間に女の事を男に聞いた。身長は七フィートを超え体重は二百二十ポンド、髪は黒で顔は中国系、体格はデブの胴長、とにかく尻と腹がデカく、常に股間に何か入っていないと気が済まない淫乱で人間用のディルドじゃ物足りず専用のデカいものを発注して使っている。美しい男に目がなく何としてでも手に入れて薬漬けにして犯し、不能に陥ったら陰茎を切り取りレジン液に浸して永久保存させたものを部屋に飾るクレイジーサイコハンター。元居た国の美男子をほとんど食い荒らしてこのアメリカ大陸に餌を求めてやってきたらしいが、それはどうでもいい、俺は俺が入るサイズの生きた女を探している。死体や馬意外とするまで死ぬに死にきれない。

 

案内されたシティは俺の家があった所より遥かに栄えていて、天まで届くような建物や人や車や店が食い潰しあうように密着している。俺は目にタトゥーが入った男へマフィアのアジトを聞き出して潜入を試みる。中華街の特別暗い路地を進むと二階建てでヒビを孕みまくった建物があり、表向き中華料理屋だったがマフィアが経営していて地下に例のデカい女はいる。

クレイジーピンク、ここから先は勘弁してくれ! 男は店の前で右手の三本指をひらひらと降って逃げ出した。勝手にするといい、もうあいつに用はない。

俺は中華料理屋へ入りボスを呼べと叫ぶ。中に客らしい客はおらずチンピラ風情が何人か店の奥からそぞろに現れ剣呑な雰囲気で俺を睨む。全員俺より小さい。陰茎の話だ。チンピラは俺のピンク色の頭を眺めた後、膨れ上がった股間を見て中国語でなんやかんやと捲し立てて来る。おもむろに俺はズボンを下し中指を立てツァオニーマー! と放つ。とんでもない俺の狂気を前にし、殺気だっていたチンピラたちは冷や汗を垂らす。相談し合った結果一人が店の奥へ駆けていく。

俺は下半身をさらけ出したままチンピラと睨み合う。しばらくすると地鳴りが聞こえ始め目の前に特別でかい女が姿を現す。周りのチンピラの三周りはありそうな女が扉に引っかかりながら現れた。

へぇ、デカいね。見ている部分は違うが俺も相手も第一声は同じだった。人とは思えない女のボスは下半身に何も履いておらず股を開いて手をあてがう。目にタトゥーが入っていた男が言っていた通り、ずるずるとサナダムシでも引き釣り出すように悪魔のディルドを取り出してドシャリと床に叩きつけた。その音が俺たちのゴングになった。

取っ組み合いが始まる。店のテーブルや椅子をなぎ倒しチンピラたちは慌てて外へ逃げ出す。女は俺を押し倒そうとするが俺は耐えて逆に押し倒そうと試みる。ピンク色の髪がバサバサと揺れ、暴れ馬みたいな女と俺の陰茎が繰り出す風圧で窓が揺れ大地が騒ぐ。俺は相手を大人しくさせるために何度か殴ったが、まるでダメージがなく逆に熊みたいな手で陰茎をバシバシとやられる。

はうっっっ! 気絶しかけるが俺は果てること論萎えることもなく、逆に陰茎を大きくさせる。人は成長するのだ。相手が驚いたところで足を掬い体重を利用して覆いかぶさった。足首を掴んで股を開かせ股間に亀頭を当てて挿入を試みる。俺の陰茎は太さも凄まじく人間の大人の腕くらいあり中々入らない。俺は口に唾を溜め込み入口に吐きかけて滑りをよくした後に思い切り腰を入れる。一番太い部分が入った途端に女は屠殺される豚のようにぴぎゃあぴぎゃあと喚く。股が裂けて血が出ている。俺は母の出産を思い出し嫌気がさした。やはりこいつもダメか。俺が引き抜こうとすると女は俺をキッと睨み何やってんだい早く入れな! そのちんこぶった切るよ! と汚い中国語で叫ぶ。俺は久しぶりに驚くという事をしたあと腰を前へ動かす。一センチ進む毎に女は『g』の音を発しながら唇を不細工に噛みしめて拳で自分の頭を叩く。

三分の二が入った所で止まった。馬とやっても大体これくらいが限度。このままの距離でピストン運動をすれば絶頂を迎えられなくもないがそれでは不完全燃焼もいい所だ。俺は相手の腰に手が届くようになっていてそこをぐっと掴む。女は気絶と覚醒を繰り返している。俺は相手を殺すつもりで全部入れた。ぎゃあと女は叫んで白目を剥き泡を吹く。ビニール袋に水を入れて胸の部分に付けたような、ありえない大きさの乳房から突出する親指大の乳首を俺は頬張った。そして腰を降り続けた。女は大人の足くらいある腕で俺を強く抱擁した。その瞬間俺は人生で初めて満たされながら放出した。

引き抜くと赤と白が混じった液体がドロっと流れて床にへばりつき異臭を放った。脈を確認すると女は生きていた。体に触れたことで意識を取り戻し、女は断末魔で枯れきった喉であんた上出来よ、と言った。俺は満たしてくれたお礼に、丁寧に女の股を縫ったあと子供が出来たら可愛らしい名前を付けてくれ、と告げ中華街を去った。

 

その数日後医者が出した論文がようやく認められ勃起不全の特効薬や男性ホルモンに変わる人工ホルモンが作れるかもしれないと注目を浴び俺がいない間に家が荒らされ未発表の医者の論文や検体が俺という個体の価値を跳ね上げて確固たるものになり世界中の研究所や製薬会社が欲しがって各国の諜報組織の取り合いになりちょっとした小競り合いで戦争にまでなりかけた結果アメリカの大統領がまぁまぁピンク色の髪も陰茎もみんなで分ければいいじゃないですか彼は本来死んでいる身ですしと介入し俺は細胞レベルでバラバラにされ各国に散った結果素晴らしい勃起改善薬が完成しそれ以降人類から勃起不全という難病が消え去ったが何故俺の髪がピンク色だったのかは結局誰も解明出来ずそんなことはどうでもいいでしょうと偉い人の鶴の一声で決着が付いてそれについてはわからんならまぁしょうがないよなぁと俺も納得。

2023年10月10日公開

© 2023 島崎 一

読み終えたらレビューしてください

この作品のタグ

著者

リストに追加する

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 短編集として公開したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

あなたの反応

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

作品の知性

作品の完成度

作品の構成

作品から得た感情

作品を読んで

作者の印象


この作品にはまだレビューがありません。ぜひレビューを残してください。

破滅チャートとは

"クレイジーピンクドクター"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る