講談社が主催する「第64回講談社児童文学新人賞」に、まひる『王様のキャリー』が決定。佳作には、福木ふくぎはる『ピーチとチョコレート』、村沢怜むらさわさとし『15歳の昆虫図鑑』がそれぞれ選ばれた。

 児童文学新人賞は、子どもたちのための、オリジナリティあふれる作品を発掘する新人賞。1959年に講談社創立50周年記念の文学賞として創設された。過去の受賞者には皆川博子や斉藤洋、森絵都などがいる。

 最終選考会が9月5日に行われ、結果は7日に発表された。受賞作を含む清水温子『ばあちゃんのおみおくり』、山下雅洋『あいつを思い出せなくなっても』の5作品が最終候補作にあがっていた。

 本年度の応募数は652作品だった。新人賞を受賞したまひるには、正賞として、賞状・記念品のほか、副賞50万円が贈られる。また、受賞作は単行本として刊行される予定。

 佳作には、正賞として賞状、副賞20万円がそれぞれ贈られる。

 昨年は新人賞は該当なしで、『王様のキャリー』が二年ぶりの新人賞となった。昨年の佳作には青野灯『波あとが白く輝いている』が選ばれた。