静岡県立図書館では、静岡県の著名な歴史遺産である「韮山反射炉」について紹介する企画展を6月13日から開催する。

静岡県伊豆の国市に所在する韮山反射炉は、幕末に幕府の命により代官江川英龍とその息子英敏が建造した西洋式の反射炉である。限られた情報の中で親子二代にわたり反射炉建造に挑み成功させ、1864年まで運用された。その後も奇跡的に保存され、現在では韮山反射炉は実際に稼働した反射炉として国内で唯一現存する反射炉となっている。これらのことから2007年に経産省により近代化産業遺産として認定され、2015年にはユネスコの世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として登録された。

今年7月8日に世界遺産登録3周年を迎えるのを機に、静岡県立図書館では「韮山反射炉」企画展を開催する。この企画展では、韮山反射炉の価値や歴史、さらに、国内8県1市に分布する他のユネスコ「明治日本の産業革命遺産」の構成資産について、パネルや映像で紹介するという。技術と言う点から幕末に思いを馳せられる貴重な機会となりそうだ。

「韮山反射炉」企画展は静岡県立図書館で6月13日から7月18日まで開催される予定。6月18日、29日、7月2日、17日は休館日なので注意されたい。休館詳しくは下記サイトを参照のこと。