人と人の干渉について

世界の存在と人間について(第2話)

山雪翔太

エセー

539文字

人は、群れる事で人間としての思考力、価値が下がると、白鳥類は言う。

 人と人の干渉について

 私は、全ての人に言う。
 もう、群れるのは止めろ、と。
 そもそも、人というのは群れなくても生きれる様に出来ている。最低限のインフラがあれば、人は生活出来る。
 これは私の持論だが、人は群れ過ぎると、人としての価値が下がる。
 新たな考えを生み出すには、人の考えを学ぶ事は確かに必要だ。そういう意味では、他人の考えに干渉する事は必要だと言える。
 だが人と群れ過ぎると、人と似通った考えしか通用しなくなる。それが常識だと刷り込まれてしまうのだ。
 ああ、その恐ろしき事。人々がそれぞれ違った考えを持たず、統一した考えを持つ。それはまるで、一九八四年のオセアニアの様ではないか。
 ・・・・・・勿論、この考えは私も飛躍し過ぎていると思うが。だが事実、私は群れていて成功した人物を知らない。
 ここで言っておくが、私の言う「群れる」とは、人との交友関係を完全に断つ事では無い。
 世間体等を気にして、悪い関係を結んだりする事を言っている。
 人生には、人生観を深め合う友は必要だ。だが群れる事は人生には必要無いと、私は言おう。
 群れから離れ、友を見つけ、そして深く思考するのだ。
 仮に読者が今群れているなら、私は今すぐにでも、君を群れから追い出してやろう。
 怯える事は無い。きっと新しい景色が見えてくる筈だ。

2023年3月1日公開

作品集『世界の存在と人間について』第2話 (全6話)

© 2023 山雪翔太

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