ぽんぽんとぷす、うんちパンツについて語るときに吾輩の語ること

猫が眠る

エセー

1,614文字

この文章が一人でも多くの諸姉、諸兄を笑わせて、そのはずみでぷす、とさせることができれば吾輩のぽんぽんも万福の至りである。

排便について語っている文学は皆無なのではないかと云うのが、吾輩の見解である。しかしながら排便とは生活のうちで最も重要なファクターの一つである。こう云うことを真面目に語ってくれるのは村上春樹くらいしか思いつかない。誰しもが毎日排便をし、一人で部屋にいるときはぷす、と放屁することもあるだろう。そう云えば太宰治が書いた小説の中で「(井伏鱒二が)放屁なさった」と書いたことに関して、太宰と井伏が大揉めに揉めていたことを覚えている。屁でさえそれなのだ、ましてや排便などもっての外、文学界のタブー日本一に君臨すること間違いなしである。信じて好い。吾輩が請け合う。

しかしながら先にも言ったように、排便とは生活に欠かすことのできない一種の儀式であり、どんなに見目麗しい女優も俳優もアイドルもこの儀式を行っているのである。

吾輩が絶大に推しているアイドルの齋藤飛鳥でさえも、いや、彼女はしない気がするなあ。そうだ、しないに違いない!

例えばイエスが排便をしたか?マリアが排便をしたか?吾輩が先ほど排便を儀式と言ったのはそのためである。排便は家(HOME)のなかに秘匿されている。外部に漏らすことがあってはならない(便だけに)。これは間違いなく儀式的な行為なのである。勤勉な(便だけに)諸兄に置かれてはご存じの方も多かろうが、大腸は第二の脳と呼ばれている。大腸の調子が良ければ───つまりすっきりしていれば、頭脳の働きも明晰となり、今ご覧になって居るとおり───吾輩は先ほど排便をすませ、すっきりとしている───知性に満ちた文章を書くことができると云うものなのである。

表題の「ぽんぽん」が意味するところは二つある。例えば、「ぽんぱん」と言えば「お腹いっぱい」か「便秘である」の謂であり───字を見れば解る、やはり秘匿されているではないか!───畢竟「ぽんぽん」とは胃か大腸のことを指すのである。

「ぷす」は放屁の音である。「ぷすぅ」かも知れない、若しくはもっと激しい音を出す諸姉、諸兄も居るやも知れぬ。

そうして最後に「うんちパンツ」については、吾輩が生成したものである。一か月に二回も生産したのである。それと云うのも毎日牛乳を二リットル飲んで腹を下すからである。サンドウィッチマンの『喫茶店』のコントのセリフの中に次のようなものがある。

「尿と共に屁が出ます───さらに言うと、屁と共に尿が出ますね、同時に。」

(このコントは面白いから知らない諸姉、諸兄は見た方が好い。)

しかしながら吾輩の場合、尿と共に出るのは屁ではなかったのである。便であった。こうして吾輩は「うんちパンツ」を二度制作したのである。

これまでぽんぽんとぷす、うんちパンツについて語ってきたが、吾輩が言いたいことは言ったつもりだ。ここまでぽんぽんとぷす、うんちパンツについて正面から向き合った文章はかつてなかったと自負するところである。付け加えるとすれば、牛乳を一日に二リットルも飲んでいるのは何故かと云うことだが、牛乳を飲むことで自律神経を安定させることができるためである。これを試される場合、諸姉におかれましては言うまでもないことだが、諸兄におかれましては排尿を座位ですることを強くお勧めする。

ぽんぽんは乳酸菌など(ヨーグルト、チーズ、ビオフェルミン、エビオス等)をとって調子よく努め、ぷすは密閉された、かつ秘匿されていない場所、例えばエレベータなどではしてはならぬ───以前宇多田ヒカルが英語でツイッターにこう呟いていたのを思い出して───「エレベータでおならする人、信じられない!」───それから先ほども言ったように、うんちパンツは設計しないように努めることだ。吾輩は、これで、一度ひとの手を煩わせたことがあり、そのひとには尻を向けて眠ることができない。

最後に、この文章が一人でも多くの諸姉、諸兄を笑わせて、そのはずみでぷす、とさせることができれば吾輩のぽんぽんも万福の至りである。

2020年11月15日公開

© 2020 猫が眠る

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"ぽんぽんとぷす、うんちパンツについて語るときに吾輩の語ること"へのコメント 2

  • 投稿者 | 2020-11-16 06:52

    火野葦平が芥川賞を受賞した糞尿譚と云う作品が有り、筆者の思惑は外れているが熱量が伝わって来て文藝に対して真摯な人なのだろうなと感じました。
    最後、笑わなかったけれども。

    • 投稿者 | 2020-11-16 07:31

      コメント、ありがとうございます。『糞尿譚』と云う小説があるんですね。知らなかった。勉強不足です。これからも精進いたします。何卒よろしくお願い申し上げます。

      著者
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