彼女と繋がれていた糸は切れた
初めから見えていなかったものを
あるように錯覚していただけなのかもしれない
それでも互いに笑い合えた瞬間を
あの時の輝きを信じたかった
それぞれの道は交わることなく
ただあてもなく伸びていくだけならば
一体何のためにこんなに長く苦しい道を進むのか
もうこれ以上は進めない
静かに陽が昇るのを待とう
それまでは何も考えずに深い眠りにつきたい
小石の転がる硬いアスファルトでも
体を横たえて目を瞑れば
暗闇のベッドが深淵へと迎え入れてくれるだろう
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