昔の和歌や俳句のように、無数の掌篇小説が一般市井人の手で制作される日を空想するとは何たる愉快であろう――川端康成が思い描いた理想はインターネットという広く開かれた媒体の力により現実のものとなった…
この物語は、美脚に溺れた人生の、私小説的な何か....である。 思えば、街で女性を眺める際になぜか、その下半身ばかりに目が行くようになったのは、 いつ頃からのことだろうか...? …
東京のある町で、毎晩のように飲んだ暮れているアウトロー砂場恍には、実は、有能な心理カウンセラーという昼間の顔があった。彼の元には、今日も訳ありの相談者が押し寄せる。いずれも、他の精神科医が匙を投…
破滅派13号BTTBでは「作家の処女作を元に作品を書く」というお題で原稿を募集しました。そこに集められた作品のうち、優れたものを電子書籍として販売いたします。
大阪を舞台にしたZ級(絶望的)の小説やエセーを収録。
芸能記者・朧和輝は、グラビアアイドルと取材で出会い、深い関係となった。 あどけない彼女とのS●X...しかし、逝く瞬間、彼はとんでもない予知夢を見てしまう。 それは、彼女が××され、殺される…
2018年(平成30年)2月10日〜12日に東京八王子山中・大学セミナーハウスで開催された日本独立作家同盟主催、第2回NovelJamにて、デザイナー参戦した際の詳細を報告します。「変態しかいな…
一人暮らしを決心し、安いという理由で訳あり物件を選んだけど、そこはとんでもない訳ありで……。 妖怪が住むアパートでのほのぼのドタバタ劇。
文芸サークル「ともしび」は地道な活動を重ね、各種文学賞においてかなりの成果をあげていた。しかし超絶美女・麻紀の加入により様相は一変。荒れに荒れる人間関係、失われる童貞、飛び交う精液――「ともしび…
煌く森の中。目覚める純粋無垢。見守る獣。焦がれる悪魔。少女の聖血で、赤く染まる林檎―― 萎びた村人たちに瑞々しい林檎を売り歩きながら、少女は生まれたり、死んだりする。 官能ダァクメルヒェン少…
あと数日で死を迎える「わたし」が、最後に、ささやかで充実した3日間をすごす物語。
落ちぶれた小説家の物語。
誰もが魔法を使える世界で、ただひとり魔法が使えないエルスト王子は、十五歳の夜に家族を殺され、そして国を滅ぼされた。 彼は二年後、魔法使いの少女に窮地を救われる。彼女もまたエルストと同じく家…
あるアパートでおこる少しだけ不思議なお話。
高校3年の夏。 あることがきっかけで鬱々とした生活をだらだらと送っていく夏美。とにかく空っぽで、ただそれを埋めてしまいたくて、夏美はほとんど活動していない映画部で同期の杉山や後輩の悠里、そして…
スィアツの首都イェナのシンボルであるイェナタワーは市街地の中心に建つ、高さ二五〇〇メートルの尖塔だ。タワーを中心に高層ビルがうずを描くように街を形成しているので、遠くから望む市街地はさながら巻き…
個人情報の保護が勘違いされたまま突き詰められ、他者との関わりを避けるようになった未来。他者をおそれつつも、他者と関わり合いたいぼくは、ある日不思議なメッセージを発見する―― 知りたい。 …