学校、恋、受験、仕事、生活、創作――もっとうまくやれたはずのすべてが、青春の呪いとなって永遠に回帰する。著者渾身の〈未完〉の長編登場。 「つまるところ本作は、小説を読むことの原初の喜びを私に与えてくれた。そうした意味で本作は、文学的価値や評価とは無関係な位相において、私にとって、大切で特別で実存的な意味を持つ、この形でしかありえない、たった一つの作品だと言えるのだ」――解説(樋口恭介)より
¥ 750
京都大学文学部卒。2011年『終わりなき不在』で日本文学館出版大賞受賞。2014年『わが逃走』でマイナビeBooksコンテスト入賞、『シュトラーパゼムの穏やかな午後』でクランチノベルズ新人賞奨励賞受賞。2017年『無能男』でもんもん文学賞受賞。同年発売の『サークルクラッシャー麻紀』がロングセラーを記録。2018年より小説すばる(集英社)でコラム『愛すべきアホどもの肖像』連載。
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