混詩「太い」 2018.10.31

混詩集 (第8話)

Juan.B

1,123文字

※親愛なる「ふつーの日本人」達へ捧ぐ
※少しぐらい朴烈と金子文子に捧ぐ

知らないうちに俺の中に警官が宿っている

うんざりするくらいに俺の前頭葉に一個中隊が居座っている

俺が何かを言おうとするたびに警察は俺の脳みそを矯正してくれる

 

 

ダメだよ君は

君如きにそんなことが言えるわけないだろう

ああ君は周囲の日本人に対してなんと太いのだ

ああ君は

本当に

生まれ位で

言葉位で

肌の色位で

知り合いが死んだ位で

いじめられた位で

男や女位で

職質位で

シナチョンと聞いた位で

 

何をそんなにああ

金が欲しいのか

名誉か

ああ君もふつーにチンチンが付いてるな

そりゃ混血もニンゲンだからな

やっぱりセクスか

 

とにかくお前は

この青い制服に打ち震えよ

お前のその不逞混血性を直してやるから

この菊の御紋を舐めよ

ピチャピチャと

舌を良く使え

菊紋のテカりを取り戻せ

お前の太さはそれほどの罪深さなのだから

 

下を見よ下を

お前より悲惨な連中は大勢いる

浮浪者にキチガイにガイジンどもだぞ

ああお前の醜さも大概だが

ああ

上を見てはならぬ

上を問うてはならぬ

お前は素朴な感情を持たなくてはならぬ

アンナモノナンデモナイヨボクニホンダイスキと言ってみろ

 

お前は安定しなくても国は安定するのだ

お前が安定しないから国が安定できるのだ

ああお前はコンビニエンスストアに行き

ネパール人のレジ打ちにチキンを頼むその時

お前はネパール人と違い地面を持つことを喜ばなければならぬ

でなければお前は地面を捨てなければならぬ

ああお前は本当に情けの無い

マゾの豚の混血め

 

上を見るなと言っただろう!

上を見るな!

お前は何で上を見るんだ!

あの方に何の恨みがある!

あの方は単なる祭祀

恨むならせめてラーメン屋のテレビの国会中継に文句を付ける程度にしておけ

この国について深く考えてはならない

上へ上へと辿ってはならない

これはお前に対する最大の譲歩だ

 

上を見るなこの豚

上を見るな

上を見るな

上を見るなったら

上を見るな

空が落ちてくる

 

 

今日俺は脳に蔓延る警官を一個中隊殺した

明日は二個中隊か三個中隊来るかも知れない

だが高校の時は一個師団に駐屯されていた

一個師団殺すのに何年かかったと思ってるんだ

良いか上を見ろ

なんで上を見るのとバカな質問をする奴にはさせておけ

君も上を見ろ

下も見て良いが下にクソをするな

お前にクソを当ててくるのは上にいる奴だぞ

上にクソを投げろ

頭に警官を派遣してくる連中に投げろ

お前を卑屈にする連中を見据えよ

金やビニールの音に惑わされるな

魂だけは売るな

太い混血よ

2018年11月1日公開

作品集『混詩集 』第8話 (全10話)

© 2018 Juan.B

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