東野圭吾が、講談社とオーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービスAmazon Audibleの三者共同で手がける特別なプロジェクトの一環として新たなオーディオエンターテイメント作品の制作を発表した。

 東野圭吾は1958年、大阪府生まれ。エンジニアとして勤務しながら、1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。1999年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞、2019年に第1回野間出版文化賞を受賞している。

 東野は9月21日に加賀恭一郎シリーズ最新刊となる『あなたが誰かを殺した』を発売したばかり。今回、この新作に続く新たな加賀恭一郎に関するストーリーを特別に執筆する。なお、東野の作品が日本語の音声コンテンツとして配信されるのは史上初。

 Audibleオリジナル作品は、21日にプレオーダーを開始しており、来年に配信予定。プロジェクトにあたり、東野は「加賀のもうひとつの『顔』を書いてみようと思います」とコメント。

 映像化もされて人気となっている加賀恭一郎シリーズ。国民的作家の東野による初の日本語音声コンテンツ。これからの展開に期待したい。