作家の浅原ナオトが16日、悪性リンパ腫のため死去した。38歳だった。

 会社勤めの傍ら、小説投稿サイト「カクヨム」に2016年10月より『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』を投稿開始。2018年に書籍化した同作品は、NHKで「腐女子、うっかりゲイに告る。」というタイトルでドラマ化され、話題を呼び映画化もされた。

 そのほかの著作に『御徒町カグヤナイツ』(角川書店)、『#塚森裕太がログアウトしたら』(幻冬舎)がある。今年5月に刊行された『100日後に別れる僕と彼』が最後の著書となった。

 昨年に西崎憲が主催する『ブンゲイファイトクラブ(BFC)4』で、「佐古瑞樹」という別名義による『或る男の一日』という掌編でファイターとして参戦していた。

 あまりにも早い、突然の訃報にBFCを毎年ウォッチしてきた筆者も驚くと同時に、悲しみで胸がいっぱいになっている。心からご冥福を祈りたい。