文学の中に現れてきた猫と人間の関係を扱った特別展、「にゃんてったって猫」が仙台文学館で開催されている。

日本の文学の中における猫と人間の関係はとても深く、古くは源氏物語や枕草子など平安時代の作品にも猫が登場していた。江戸時代の戯作者や明治以降の文豪達にも猫を愛した者は多く、作品に生かされている例もある。そのような、文学を通じた猫と人間の関係を探るのがこの特別展「にゃんてったって猫」展である。

メインとなる展示は「猫と文学」と題し、「平安時代の猫」「江戸時代の猫」「明治時代の作家と猫」「近・現代の作家と猫」の4つに分かれ、様々な猫が登場する絵巻や浮世絵などの美術や長編物語、エッセー、小説、童話などを紹介している。また歌人で同館館長の小池光さん、俳人の大木あまりさん、作家の小池真理子さん、町田康さん、角田光代さんが同展のために書き下ろした猫についてのエッセーも公開されておりファンも目が離せない。

文学の他にも、「岩合光昭ミニ写真展」で動物写真家岩合光昭さんが撮影した石巻市田代島の猫の写真を見たり、猫関連書籍閲覧スペース「ブックカフェ 猫」で猫に関する様々な本500冊を閲覧できるなど、猫好きにはたまらない特別展となっている。

特別展「にゃんてったって猫」は、宮城県仙台市の仙台文学館で11月6日まで開催され、開館時間は午前9時から午後17時まで。休館日は原則月曜と第四木曜日。入場料は、一般700円、高校生400円、小・中学生200円である。詳しい情報は下記の公式サイトを参照の事。