都市の発展と共に消えてなくなっていった風景を辿る写真展「渋谷を流れた川の写真展」が白根記念渋谷区郷土博物館・文学館で開催されている。
この写真展では、明治時代から1970年代までの古写真から、現在の渋谷区周辺において暗渠化などで表から消えていった「川」の姿を探っている。消えていった川には、文部省唱歌「春の小川」(高野辰之作詞)の舞台になったとされる渋谷川支流「河骨川」など有名な川もあれば、あまり知られていない小さな支流もある。
都市の姿は不変ではない。首都東京の各所の風景も、古くは関東大震災や戦災で変わり、高度経済成長期に大きく変貌を遂げ、そして今度のオリンピックに向け変わり続けている。渋谷区では高度経済成長の頃から、都市政策による下水道化で河川の暗渠化が進み、多くの川が目に触れなくなったと言う。古写真と現在の位置の比較も出来、現在のビル群や道路の下に眠る風景に改めて驚かされる展覧会となりそうだ。
写真展「渋谷を流れた川の写真展」は10月16日まで開催し、8月27日、9月19日には、学芸員による解説もある。入館料は一般100円、小中学生50円。休館日は原則月曜。詳細は下記参照の事。
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