狂気
そのうち狂ってしまうのではないだろうかと常々思う
それは不労働ゆえの悩みだろう
その暇すら与えられねば 肉体は滅びる
しかしそうでもないのだ 家に帰り 飯を食い 出る
その繰り返しにすら 精神は蝕まれる
そしてそれから逃げた 逃れた それでも狂う
元来人は狂うようにできているのかもしれない
酒や愚痴や馬鹿笑いが抗生剤だ
私は程よく日々の疲れを感じ 安らかに床に就き
安寧のうちに書けるなら 私の文学はいらないのではないだろうか
―― 狂人の文学 文学の大安売り
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