愛国探偵 異能清春

愛国探偵 異能清春(第2話)

消雲堂

小説

2,507文字

 

赤石千尋は話し始めた。愛国探偵は千尋の天然パンティ(陰毛)が気になってしかたがない。

「私の家は呪われているんです…」
「え、はあ、そうですか」愛国探偵は千尋の天然パンティが気になってしかたがない。
「信じていないようですね」千尋は愛国探偵を睨んだ。
「え、そんなこたあないすよ。信じてますばってん」
「ならいいんですがね」
「それであなたのお宅には幽霊でも出るんですか」
「…やっぱり信じていないんですね」
「え、呪われているとかだったら普通は幽霊が出るもんでしょ?」愛国探偵は千尋の天然パンティが気になってしかたがない。
「呪われているように不幸な出来事が起こっているんですよ」
「横溝正史みたいに?」
「そうですよ」
「犬神家の一族みたいに?」
「そうですよ」
「八墓村みたいに?」
「そうですよ」
「悪魔の手毬唄みたいに?」
「そうですってば…悪魔が来りて笛を吹くみたいに」
「ふうん…不連続殺人事件みたいにねえ…」
「あのう、それって坂口安吾で横溝正史じゃないですよ」
「…あ、そうだったっけ?で、どう呪われているのよ?」
「父が1年前に亡くなってから赤石家に不吉な出来事が起こり始めたんです」
「お父さんの遺産相続争いということ?横溝正史みたいに」
「そうです」愛国探偵は千尋の天然パンティが気になってしかたがない。
「あのう…千尋さん、申し訳ないが、やっぱし陰唇見せてもらえますか? 気になってしかたがない」
「はい、そうだと思いました。これでよろしいですか?」千尋は大陰唇を両手で広げて見せた。ピンク色の襞の奥の穴がぴくぴくと蠢いている。爽やかなるオ○ンコってやつだ。
「千尋さん…刺さないけど目の前でいっぺんオナっちゃ駄目でしょか? どうも気になってしかたがない」
「いいですよ、もう好きにしてください」
「ふぁああああーーーーーい!」愛国探偵は喜んでおしゃれなチノパンを脱ぎ捨てた。

 

 

さて、異能探偵はオナニー中なので彼のことは少し放っておいて、ある事件について言及してみよう。今話題の「朕内智徳殺人事件」である。

女優の富士原海苔香(ふじはらのりこ)は、漫才師の朕内智徳(ちんないとものり)と謀略結婚を決意した。海苔香は朕内のことなんか好きじゃなかった。しかし、若干落ち目とはいいながら話題の漫才師の朕内と結婚すると報道されれば「話題作り」に成功する。その話題で1年は仕事が入ってくる。海苔香も“美女”ながら、今では誰も注目しない落ち目女優なのだ。

朕内と結婚すれば、「美女と野獣」とか「なんであんな奴なんかと…」と抽象的な格差が強調され、「海苔香は芸人なんかと結婚してくれる“善人”である“女神”である」といったイメージが増幅される。朕内はともかく、海苔香にしてみれば「しばらく我慢すれば」なかなかなかなかの好条件で、仕事が転がり込んでくるのだ。しばらくしたら計画通り離婚すればいい。海苔香くらいになれば朕内との離婚なんか傷にもならない。離婚したら近づいてくる男は沢山いる。海苔香は結構な年齢なのだが、可能姉妹(かのうしまい)と違って、生まれつきの嘘偽りないナイスボディ(笑)で美しいフェイスならば歳食っても十分に結婚したり乱交パーティなんてのも楽しめる。

インテリな筆者…つまり僕であるが…は、海苔香なんてコンロの火が衣服に引火して亡くなった女優の浦辺粂子にそっくりで気持ちが悪いとしか思わない。日本を代表する女優の浦辺粂子さんに失礼だがね。合掌。

海苔香&朕内は神戸にある逝佗神社(いくたじんじゃ)で結婚式を挙げることになった。で…結婚式当日。

「朕内はん、どこに行ったんやろ? まだ着替えできてへんのかいな?」海苔香は十二単を引きづりながら控え室の中を歩き回っている。夫になるはずの朕内が行方不明らしい。
「そんなん慌てんでも、じっとしときいな。大丈夫やて。うんこでもしてるんやて」海苔香のマネージャー手塚智美(てづかさとみ)は海苔香に言った。
「あのな、今日はあたしの一世一代のカルナバルなんよ。なんかあったら水の泡になってしまうやんか。妙なスキャンダルでこれからの栄光の人生を棒にふるようなことになったらどないするの? くそっ…あいつ…うんこなんかしてて遅れたら、毎晩手コキもしてやらへんからな…」海苔香は青筋立てて怒りの表情を智美に向けた。
「んでもな、あんたと結婚するんやから朕内も結構なプレッシャーで緊張してるんや。うんこぐらいさせたりいな」
「なにゆうてんの! あたしと結婚の真似事できるだけでも、あいつは幸せだってゆうてんのやで。大事なカルナバルの前になにやっとんのや。うんこなんかで人生終了なんて、んな阿呆な。しゃあないな…うちもうんこしてくるわ…あんたうちがウンコする間、この十二単の裾持っといてえな」と海苔香が厠に向かおうとしたその時だった。
「ギャアーーーー!!!」物凄い悲鳴というか叫び声が聞こえた。
「なんやのんあれ?」海苔香が智美と一緒に控え室を飛び出て、悲鳴がした方向を見た。次の瞬間海苔香の表情が凍りついた。
「ギャアーーーー!!!」今度は海苔香が物凄い叫び声をあげた。海苔香の目の前には血だらけになった朕内の首が転がってきた。海苔香は反射的に神社の鳥居に向かって朕内の首をシュートしてしまった。朕内の首は見事に鳥居の中心を通って賽銭箱の上にゴールされた。
「ナイシュッ!!!」智美が海苔香ときつく抱き合って喜んだ。
その様子を見て、見物に来ていた野次馬たちも海苔香のゴールを喜んだ。その様子はテレビ中継されて、全国に放送された。全国のサッカーファンは海苔香の鳥居ゴールに熱狂した。中には心斎橋から飛び込む大馬鹿やろうもいた。
その後、兵庫県警は「朕内殺人事件」の犯人探しに忙殺されることになった。

2013年11月7日公開

作品集『愛国探偵 異能清春』最新話 (全2話)

© 2013 消雲堂

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