カナちゃんは三咲のイマジナリーフレンドだと思っていたが、どうやら吉澤が他人として認識しており、図書館の子供や昇との会話もできているので違うらしい。
河合季里子は昇の妹だろう。河合の「河」もあるのも気になった。河はこの物語で重要な意味を持つ。何か重要な役割があるのかもしれない。河合季里子は予言通りバラバラになって死んでいる。引き籠もりというのは嘘だ。カナちゃんから見て昇が笑っていないのは、カナちゃんが妹を殺した原因だと恨んでいるのが伝わっているからだ。三咲同じくカナちゃんを呪いとか祟りで殺せないものかと思って怪談を集めている。そこまで似すぎているので破局した。喧嘩の原因は何だろう。そこに関係している物かもしれない。忘れているのがあざとい。何かあるはずだ。そして、友縁会にナチュラルに出入りしている昇は友縁会の幹部であり、組織的にカナちゃんを殺そうとしている。
しかし、私はまだ昇かカナちゃんのどちらかが怪異的な存在であり人間ではない可能性を疑っている。あまりにも三咲と重なる部分が多いからだ。三咲が呼び出してしまったドッベルゲンガーのような何かなんじゃないかと思っている。そう考えると松浦さんも怪しい気がしてきた。人間ではあるが、三咲が両親を失って苦しんでいる姿を間近で楽しむために接近した変態なのでは、という心の汚い大人の勘ぐりが浮かんだ。今のところ持っている秘密がストレートすぎるので、最後に何かひねったのがドーンと来るはずだ。根拠はない。ただの勘。
冒頭の「虚魚」の意味も何かに生かされるだろう。怪談のネタになっている怪異は実在しているが、大袈裟に言われていただけだったようなオチだろう。ないしは「話の中には登場するが、実在しない魚」なので、メタフィクション的なオチか?
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