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歴史回文「ベルサイユのばら」  -ギロチンの露と消えた王妃マリー・アントワネット-

メビウスの福袋(第7話)

大猫

10月16日は王妃マリーアントワネットの命日でした。最期に臨んでとても勇敢で威厳があったという王妃を偲んでまたまた歴史回文をご披露いたします。

タグ: #自由詩

802文字

怠惰疎んだロココの女神、
美しきは王妃のマリー待つ池
よし、よしんば委細めくか、
氷魚の手、ドレス、靴贅沢、悪魔だ。
紅ロゼの薔薇、活けしも艶立つ

市民ら、「いかん、泣くぞ。金欠と飢餓。」
マムシ連、野心アウトだ。
ん?三部会、
白馬誘致す、パリへ。
スカ、逃亡。
豚箱、野次飛んで
デン!と、ジャコバン党、暴徒化す。
ヘリ、バスチーユ爆破、
以下、分散。
打倒!旧体制(アンシャン・レジーム)
ま、ガキ、特権貴族なんかいらん。
見知った奴も死刑。
騾馬乗せろ、去なれ。
くだまく悪態、
絶句すれど、てーの。
王妃、革命裁判所。
……処刑、つまり。
魔の氷魚穿きし靴。
海亀の心。
断頭台だ。

 

 

たいだうとんだろここのめがみうつくしきはおうひのまりーまついけよしよしんばいさいめくかひうおのてどれすくつぜいたくあくまだくれないロゼのバラいけしもつやたつしみんらいかんなくぞきんけつときがまむしれんやしんあうとだんさんぶかいはくばゆーちすばりへすかとうぼうとんばこやじとんででんとじゃこばんとうぼうとかすへりばすちーゆばくはいかぶんさんだとうあんしゃんれじーむまがきとっけんきぞくなんかいらんみしったやつもしけいらばのせろいなれくだまくあくたいぜっくすれどてのおうひかくめいさいばんしょしょけいつまりまのひうおはきしくつうみがめのこころだんとうだいだ

 

【鑑賞の手引】
日付が10月17日に変わってしまったが、10月16日はマリーアントワネットの命日で、パリで靴などゆかりの品々がオークションに出されたという。もしや当回文に登場する靴ではないかと作者はドキドキしていたが、全く関係のないものであった。
なお、濁点無視、促音置換、長音無視等、厳密さには欠けるきらいはあるが、海亀の如く堂々と静かに逝った悲劇の王妃に免じて了承願いたい。

 

※念のため注意:バスチーユ陥落は1789年7月14日で、当然、ヘリなどまだありません。

© 2018 大猫 ( 2018年10月17日公開

作品集『メビウスの福袋』第7話 (全12話)

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