想い違い

朔の日

469文字

かすかに 太陽が降るような

上空の風が強いのか

陽が差しては 陰る

そんな午前

 

笑顔こそないけれど

そこには 穏やかな空気が流れていた

そう 思っていたのは自分

ただならぬ緊張感と抑制が

渦巻く 午前

 

そんなものはすぐに

たった一言で崩れ去る!

数多くの手が 砂の城を支えていた

隙間なく

正しく歩める人の手が

 

そこに 感情など必要ない

しかし 気持ちが最重要

 

曇り始めたこの空は

「お前の逃げ場はどこにもないぞ」と

大きな顔で見つめている

 

自分の居場所はいつからか

随分まえから 無いような

胸の痣が気になり始め

掻き毟る

そこに意思は ない

 

それは 自分の積み上げた城ではない

知らない人のもの

そのはずなのに いまいち自信が持てない

いつの間にか周りには 水溜まりが出来

今 はじめて雨が降っていたことに気付く

 

雨で砂は固まるだろうか

どろどろと 流れていくのだろうか

自分と 自分以外の方向へ

 

こちらには自分の涙だけ

2017年6月30日公開

© 2017 朔の日

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