きずあと

桐山キリコ

546文字

なんとなし

空に衝きだす左腕

高校時代の記録は消えず

 

左腕

けして誇れぬ傷跡を

悔いることは自己否定となり

 

死にたくはないと

確かに思いつつ

頸括る縄探しける我

 

壊れてる

僕なんかの為泣いてくれる

情深き君に幸あれかし

 

帰りたい。

帰りたいよきみのそばへ

骨壷でいい、きみのそばへ

 

ぼーんやり一日始まり

ぼーんやり一日終わり

舌を噛み切る

 

左腕

刻んだ数は泣いた数

恥じてはならぬ、恥じてはならぬ

 

さあてさて

いつ死のうかと指を折り

数えど数えど答えは出せず

 

溜めこんだデパスはあたしの生命線

その日のために

一錠貯金

 

死にたさに

どしても耐えれぬ時もあり

過剰摂取は最期の砦

 

悪趣味なリストカットにオーバードース

今日もあたしは

少しだけ死ぬ

 

幸せになりたい、なりたい、なりたいのに

右手にカッター

左腕切り

 

長い悪夢

ずっと続いてうんざりよ

首を吊れば目が覚めるかしら

 

悪意なく

トランキライザー乱用し

ただ苦しみから逃れたくて

 

頸を吊り

泣いてくれる子が一人でも

いてくれたならなんて幸せ

2012年1月27日公開

© 2012 桐山キリコ

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