メニュー

長瀞渓谷

大川縁

その名のとおり長瀞のことを書きました。渓谷では変成岩を見ることができることから「地球の窓」と呼ばれ、日本地質学の発祥地だそうです。

タグ: #散文詩 #自由詩

267文字

秩父鉄道に乗り、目的の長瀞渓谷にある岩畳に来ていた。

曇り空を映した荒川が、真っ白な飛沫をあげて

舟を運んでいく。

ライン下りで賑わう人の、驚きと笑顔に

川辺で遊んでいた子が、つられて砂利の上を跳ねる。

 

渓谷には屋台があり、捕りたての鮎をいただくことができるので

対岸の秩父赤壁を眺めながら食べることにした。

屋台の脇で、物静かに休んでいた猫が

とても慣れた様子で、すり寄ってくる。

この猫は鮎を食って生活しているのだろうか。

だとすると少し羨ましい。

 

岩畳で荒川の音を聞く。

力強い渓流の音は、いつまでも

人の記憶に残り続けるだろう。

© 2016 大川縁 ( 2016年10月15日公開

読み終えたらレビューしてください

みんなの評価

0.0点(0件の評価)

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

  0
  0
  0
  0
  0
ログインするとレビュー感想をつけられるようになります。 ログインする

著者

この作者の他の作品

この作者の人気作

「長瀞渓谷」をリストに追加

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 あなたのアンソロジーとして共有したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

"長瀞渓谷"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る