もより駅のスターバックスコーヒーでまどぎわの席につき、つめたいコーヒーをのみながら、そとのけしきをながめていた。
バスがきて、バスが往った。それが、くりかえされた。
さくやからつづくながい雨がようやくぬけた。
テーブルにはノートパソコンがおかれている。もう何時間もたつが、一文字もすすんでいない。
夫婦をテーマに、三十枚で小説を書いてくれとのことだった。
できなくはなかった。できなくはないと思ったとたん、それは書いたもおなじことであった。読者からしても、読まずして読んだもおなじだと思われた。だが、だからといって書かなければ、金にならなかった。
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