岡本尊文とその時代(六)

岡本尊文とその時代(第6話)

吉田柚葉

小説

2,807文字

小説家とは、読者に「共感」を与えることで「屈服」させるのが仕事である、と。

一九七七年四月、岡本尊文は富山県立石動高等学校に入学した。石動高校の偏差値は、当時も現在も五〇そこそこであり、大学進学希望者と就職希望者が丁度半々くらいの割合となっている。ホッケーが盛んである以外は、特に書くべき事の無い高校である。尊文の中学時代の成績は、古文漢文が好く出来た以外は、どれも平均的であり、己の成績に見合って、尚且つ自宅から近いと云う条件の下、即ち「なんとなく」で進学先を決めた物と考えられる。

当時石動高校には文芸部があったが、尊文は入部せず、三年間を帰宅部員として過ごした。小説の執筆は少しずつ続けていたらしいが、その頃の習作は残っておらず、学外で何らかの同人に参加していた形跡も無い。高校時代の尊文は恰も「読む」と云う行為に専念していたけはいである。

しかるに尊文の高校時代の成績は、右肩下がりに落ちて行った。レベルの高い学校では無いため、留年の危機に瀕した様子は無いが、国公立大学に入学するには、どうにも学力不足で、二浪して早稲田大学に入っている。浪人中の尊文に就いては、自分で次のように書いている。

2019年5月3日公開

作品集『岡本尊文とその時代』第6話 (全41話)

岡本尊文とその時代

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© 2019 吉田柚葉

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