松尾信仁『ドゥームメタル・ガイドブック』が、パブリブより2025年1月に発売されることがわかった。
2024年2月に髙井ホアン著『鬼畜米英漫画全集』を刊行するなどしている有名出版社パブリブだが、『デスメタルアフリカ』に始まる「世界過激音楽」シリーズも、様々なジャンルの音楽ファン達から大好評のうちに刊行が続いている。今回、その名物シリーズ「世界過激音楽」シリーズの26巻目として、『ドゥームメタル・ガイドブック』が出版される。著者はドゥームメタルバンドHebi Katanaのメンバーであり、またディスクユニオンのドゥーム/ストーナー系レーベル「Unforgiven Blood Records」を運営している松尾信仁である。
パブリブではこれまでも「メタル」とその隣接ジャンルに関する書籍を数多く出版してきたが、今回扱われるドゥームメタルは、数あるメタルのジャンルの中でも最も「最低速」そして「最重厚」のジャンルとされる。そして、数多くの人気バンドがひしめくジャンルでもある。『ドゥームメタル・ガイドブック』では340バンドと数々のディスクが紹介される。
■Black Sabbath ドゥームの絶対的始祖、全てはここから始まった
■Cathedral 最速から最遅へ、ドゥームメタル誕生の礎を築いたバンド
■Electric Wizard ホラー&エクスプロイテーション映画モチーフの英国代表カリスマ
■Lucifer 妖艶な女性シンガー率いるヴィンテージ・ハードロックサウンド
■Candlemass 北欧ドゥームメタルのパイオニアであり先駆者
■Uncle Acid and the Deadbeats 甘い中性的ヴォーカルと魅惑のメロディを操るアシッド集団
■Saint Vitus ハードコアとも深い関係のアメリカで最古のドゥームバンドの一つ
■Pentagram 1970年代から活動を続けるアメリカ大陸のドゥーム・パイオニア
■Church of Misery 日本のみならずシーンを代表するシリアルキラー・ドゥーム
■Mephistofeles 各国にフォロワーを生み出し続ける現代の南米ドゥーム・スター
世界観をより楽しめるコラムや、Cathedral/Rise AboveのLee Dorrian他大御所級関係者へのインタビューなど、ドゥームメタルをより理解できるコンテンツも満載となっている。
なお、ドゥームメタルととても密接で、同時に語られるジャンルとして「ストーナー」も存在するが、今回は紙幅や価格の問題でドゥームメタルが先行して刊行されることとなった。出版社側サイトでは、ストーナーメタルに関する書籍も今後刊行することを表明しているので楽しみに待ちたい。
松尾信仁『ドゥームメタル・ガイドブック』は、2025年3月より全国書店、通販サイト、CD・レコードショップなどで発売される。A5判オールカラー224ページで、価格は税抜3000円。
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