去年、虚しく、貴重な体験をした時に書いたものです。肉体と精神の喜びはまったく違うところで感じると知った時のものです。
喫茶店の仕事帰り、プラハの旧市街広場のほうへ向かっていると横断歩道の前で2個のぶよぶよとしたかたまりと出会った。私はそれを拾って店に持ち帰り、倉庫のダンボール箱の中にしまった。すると翌日から喫茶…
『笑う門には福きたる』……誰も死なない。幽霊や怨 霊なども出てこない。みんな笑顔で世界が平和になる、世にも恐ろしいお話です。平和とは? 幸せとは? 神による痛烈なアイロニー! あなたはこの恐怖に…
アイヌ民族の青年の話。勇将コシャマインがシャモ(内地系日本人)と大きな戦いを始める1456年より以前の時代。場所は、北海道東南部あたり。
殺した「愛人」を、彼女が望んだ所へと送り届けようとする、「僕」、の「詩」
亜細亜。何かを求めてさすらう旅人になろうと思い街に出た。しかしそこに潜んでいたのはやはりあの憂鬱めいた何かであった。困った。やはりかという思い。そしてあのしみったれたアパートを目指し道を引き返す…
湯舟に浸かり、空想に浸る主人公と、その妻の日常の一遍
オタクでもなく、普通でもなく、いるのかいないのか、いる価値があ るのか無いのかわからない高橋の日常。
主人公の生き方の過ちを日々の仕事、想い出によって気付いていくストーリー。 取り戻せないものに気付いても遅い。
「わたしにつける薬をください」 商店街でそう叫ぶ男につられ、私は老舗のジャズ喫茶へと足を踏み入れる。
行き場のない少年や浮浪者、フリーターたちが繰り広げる、悪意の歴史的な変貌を多視点にて描いた小説
半太はHIJに捕らわれかけるも隊長にお蝶さんの所へ行けと逃がしてもらう。変人同盟リーダーのお蝶さんは半太に変人たちとのコンタクトを命じる。半太は常人の甘い誘惑に溺れて変人を嫌悪するようになり自ら…
小説を書くことで人は自分には無意味で無害な偽名癌に侵されていく。
佐久間尚也は祖父・佐久間和政の葬儀で美しい 看護士・室田百合に出会う。尚也は百合に惹かれて近づき、関係を持ってしまう。しかし、百合と和政は誰も知らない秘密の関係であることが明らかになっていく。百…
随筆と小説の間。就職活動、シューカツというものを嫌悪し、「就職に失敗した」という体で、実は何もしていない。自堕落な二十四の男子学生が、大学から放り出され、世間に対するうらみつらみ、性欲をもてあま…
山田和尚のひとときの沈黙
行き場のない少年や浮浪者、フリーターたちが繰り広げる、悪意の歴史的な変貌を多視点にて描いた小説
どうもこんばんは。アングラ雑誌の記者、秋山カル マです。本稿は、去年から私が連載している周年企画”突撃、潜入ルポ”の第三弾です。今回は、とある田舎町の小料理屋からのレポートをお送りしておりま す…