投稿一覧破滅派 4,257件

投稿を新着順に表示しています。

  1. 今一亭 壱の巻 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,309文字

    以前から気になっていたんだ。鎌ケ谷のはずれにある「今一亭」という変な名前の店。看板には”割烹”なる文字があり、店の外にはランチメニューとかなんとか定食といった看板が出ていないので、果たして割烹で…

  2. 伊豆の踊り行 無職紀行 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 6,530文字

    1.   2007年の4月2日と3日の土日に伊豆の堂ヶ島まで旅行した。義母の7回忌を兼ねて家族旅行したのだ。兼ねて旅行ちゅうのも変だが、ナマコの家族が言うのだからしかたがない。弔い旅行…

  3. 何故死 小説

    • 渡海 小波津
    • 11年前
    • 547文字

    新聞記事より「世間の心が離れているのを最近感じている」という作業現場の声を受けて

  4. 哲学的な、余りにSF的なゾンビ論証 小説

    • 渡海 小波津
    • 11年前
    • 3,743文字

    哲学の死は訪れるのだろうか

  5. 日の塵「歴史は市民によって作られる」 歴史奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 2,003文字

    ■年を重ねると歴史に興味を持つようになります。それは無意識に自分が歩んできた半生と対比させようとするからではないかと僕は考えています。歴史の本を読んで、自分だったらこうしたのではないか? なんて…

  6. 「独立愚連隊西へ」 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 965文字

    「ある日、ふと気がついたら周囲の人達がみな西日本に引っ越しているんですよ」とチャンピオンダイジェスト社の吉田さんが言った。 チャンピオンダイジェスト社は海外から伝書鳩を輸入して販売している会社だ…

  7. 鳩の青春② 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 2,749文字

    「いらっしゃいませええ!!!」薄暗い店内に入ると2人のバニーガールたちが僕たちに向かって愛想笑いをした。そしてその中のひとりがばたばたと僕たちの元に駆け寄ってきた。見れば、その子はなかなかかわい…

  8. 鳩の青春① 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,213文字

    「ふふんふんふんふん…と」岩橋は何が楽しいのか競馬新聞を鞄に入れたり自席のお片づけをしている。いい子である。 「ああやだなあ・・・早く帰りたいよ」僕がため息つきながらそう言うと・・・…

  9. 義母の死 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 2,623文字

    「義母の死」 母 風子 かねてより病気療養中のところ 去る4月11日に入院先の病院にて永眠いたしました 生前の折から皆様には大変な心配りをいただき申し訳なく思っております 風子お母さんが亡くなっ…

  10. 忍野のブラウン 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,927文字

    ヒュンヒュンヒュンとロッドは僕の前後にしなって、そのたびにフライラインがシューシューと静かに音をたてながら伸びてゆく。それに合わせて左手は伸びるラインを引いてラインにかかる負荷を上げ、次に解放し…

  11. 「断捨離と自分史①」 無職紀行 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,380文字

      今、日本テレビで「人生がときめく片づけの魔法」って断捨離ドラマやってます。断捨離って僕は嫌いなんです。だって、何でもかんでも捨てちまえって行為は自分史構築の真逆な気がしますよね。 …

  12. 不良 小説

    • 北橋 勇輝
    • 11年前
    • 6,477文字

    俺が不良に憧れたきっかけとか別にそんなん全然、大したことじゃないで? え? そんなに聞きたいん? じゃあ、ええけど。まあ、俺が中学生ん時に不良が主人公の漫画を読んで、それで憧れてん。いや、だから…

  13. リスクマネジメントオムレツ 小説

    • ケミカル本多
    • 11年前
    • 1,290文字

    父と母が離婚してわたしは父へついていった。母は家事洗濯ができるが父はできない。わたしは父が心配でならなかった。父は「こちらには気を遣わないで母について行きなさい」といっていたが、わたしは父の方が…

  14. 新・選挙野郎1 無職紀行 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,526文字

    「いっつも思うんだけど、あたし、何を書けばいいのか、さっぱりわかんないの」佐田さんが 机の上の自分のアルバムを閉じたり開いたりしながら言った。清弘は「今日も同じこと言って る…」と微笑みながら「…

  15. 「引越しの荷造り時に自分史作りの資料を発見する」 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,296文字

    引越しの荷造りをしていると2004年の手帳が出てきた。手帳へのメモ書きから当時何があったのかがわかる。これも自分史作りには重要な資料となる。 手帳には2月20日の欄に「生子、乳がん。マンモグラフ…

  16. 「日の塵」 富士塚は富士山噴火の封印 歴史奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 2,040文字

    ▼富士山が世界文化遺産に登録されて、日本中は大騒ぎです。ついに富士山は世界に誇れる霊峰となったわけですね。霊峰とは神聖視されている山のことです。「聖徳太子が甲斐の黒駒に乗って富士山を越えた」、「…

  17. いく 小説

    • 渡海 小波津
    • 11年前
    • 5,468文字

    幾、逝く、生く

  18. 黒い葬式 小説

    • 北橋 勇輝
    • 11年前
    • 3,467文字

    学校から帰宅してリビングに向かうと、母が深刻な表情で誰かと電話をしていた。井畑賢介は傷だらけの黒いランドセルを床に下すと、母がそれを見計らったかのように受話器を置いて賢介の顔を見ながら、 「じい…