投稿一覧破滅派 4,142件

投稿を新着順に表示しています。

  1. 「綱淵謙錠さんのこと」 歴史奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,032文字

    吉村昭先生のほかにも尊敬する時代小説作家がいます。綱淵謙錠さんです。といっても読んだことがあるのは、会津藩の最後を描いた「戊辰落日」と「幕末風塵録」ぐらいです。綱淵さんの本はあまり書籍市場にない…

  2. 綾瀬幻想 歴史奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,145文字

    小菅とか綾瀬ってさ、面白い街なんだよ。まず東京拘置所があるよね。有名な犯罪者さんたちが、この拘置所に入ったから話は尽きないけど、それはまたにしようね。   ここは江戸時代に治水工事の専…

  3. 選挙野郎0.1 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,480文字

    4時にセットしておいた目覚まし時計が鳴る。布団から手を伸ばしてもなかなか時計を掴めない。それだけ覚醒しているのだろう。稲生清弘は、ようやく時計を探し当ててアラームを停めると、妻の翔子を起こさない…

  4. 選挙野郎① 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 2,288文字

    投票日まで残すところ2日となった日の朝。早朝の駅頭活動を終えて冷凍庫のように冷えきった事務所内を石油ストーブ4台で暖めていると、「まだ折られだ!」と牛久から通う金井芳雄が強い北関東訛りで叫びなが…

  5. ねこジャラシ 小説

    • 渡海 小波津
    • 11年前
    • 724文字

    ねこじゃらしのことをエノコログサといい、花言葉は遊び、愛嬌だそうです。ということでぼくの遊び心にお付き合いください。ねこじゃらしの見方が変わることでしょう

  6. インスピレーション 小説

    • 渡海 小波津
    • 11年前
    • 516文字

    何とはなしに見えないものが見えることってありませんか?そんなインスピレーションのお話し

  7. 井戸語り 小説

    • 渡海 小波津
    • 11年前
    • 1,138文字

    即興小説で書いたものです テーマ:最強の村 小道具:鍋

  8. 新宿 青春放浪 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 938文字

    若い頃・・・25歳だったかなぁ?池袋西武百貨店の販売員を辞めてマスコミで働きたいと思って、いくつかの業界紙(誌)編集部の面接を受けたが、採用してくれる会社はなかった。   そんなときに…

  9. 2008年幕張「能天気な僕は数年後に苦しむ」 無職紀行 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 4,689文字

    一昨昨日は、船橋職安に行って“職探し”をした。一応スーツを着込んでいるが実は本気で職を見つける気はない。今のところはね。独立したいからさ。適当にやって自由を謳歌して身体壊すってのがいいじゃんかね…

  10. 無職の湯河原温泉行 弐 無職紀行 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,512文字

    僕とナマコを乗せたバスは15分ほどで現地に到着した。「源泉境バス停」は小さな橋を渡ってすぐだった。バスから降りて橋の上から渓流を見ると、川面にくっつくように垂れ下がったモミジや楓の葉は見事に紅葉…

  11. 無職の湯河原温泉行 壱 無職紀行 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,980文字

    乳がんで左乳房を失ったナマコを温泉に連れて行きたいと思った。   手術前にはふたりで温泉旅行をすることも多かったのだが、4年前に手術をした後、ナマコを温泉旅行に誘っても「温泉に行っても…

  12. 「分身」 夢奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 911文字

    朝、洗濯機が動いて「ウン~ウ~ンウン・・・」と機械的な唸り声をあげている。 僕は、鏡を見ながら歯を磨いている。 鏡の中で歯を磨く自分の姿がブレて二重に見える。子供の頃から乱視なので「いつものこと…

  13. 「赤い華族」 歴史奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 1,130文字

    ロシアのロマノフ王朝を退けたロシア革命の余波は、日本にも大きく影響しました。昭和の初期には恐慌、失業増加の不穏な世相の中に共産国家を理想郷として夢を追った若者の中には、本来ならば共産主義に対抗し…

  14. 「穴」 夢奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 11年前
    • 685文字

    「穴」 朝、歯を磨いていると、鼻の穴がムズムズする。「鼻毛が伸びたか?」と思って鏡に顔を近づけて鼻腔を広げて覗き込む。 鼻毛が長く伸びている様子はないが、鼻の奥から何かが僕を覗いているような気が…

  15. 陰リ日 小説

    • 浮浪霊
    • 12年前
    • 712文字

    一昨日の金曜日、役場前広場の古傷がとうとう裂けて血を吐いたという。 それが僕らにはとても信じられなくて、隣の静紀ちゃんと申し合わすと(っていうか静紀ちゃんにそそのかされて)、自分たちの眼で確かめ…

  16. 靴下 小説

    • 渡海 小波津
    • 12年前
    • 672文字

    本来セットであるべきものなのかもしれないが、今の私にとっては必ずしもそうではないのだ

  17. 作り話 小説

    • 渡海 小波津
    • 12年前
    • 526文字

    少し未来のお話

  18. 佐々木、愛なのか?(8・最終回) 佐々木、愛なのか? / 小説

    • 青井橘
    • 12年前
    • 6,532文字

    アパートの手前の公園を曲がった時には、そのまま冷蔵庫のない、六畳の、牧夫の廃棄物で雑然とする自分の部屋に帰る気がしなくなっていた。公園の明かりは点いていたが、人影はない。佐々木晴男はアスファルト…