すごく面白い話があって、その話が優秀賞になってほしくて書きました。
いつ いま いつのいま むかしのいまといまはいま この体なの ううんじつはちがう じゃあだめじゃん でも知っていてね うんいつかうまれるの そうだよ でもいまではない そうこのいまではない…
『新代田のマシオ』第四話。38才のマシオと、22才のハルコのパンチドランク・ラブ。
合評会参加作です。普通の家庭が欲しかった人の話です。たぶんそんな感じです。
不要不急なのは一体なんだろう。そして誰がそれを判断するのだろうか?
病院で出会った男との結婚をすることに決めた千代。無口な夫は過去を語らず、狭い団地の部屋で母親は怨念を吐き出す。
2020年7月合評会応募作。 働きながら一人息子を育てるシングルマザーの香鈴は、男運が悪い。ひょんなことから同棲し始めた男との関係にも潮時を感じるようになる。だがその関係は始まりからいい加減な…
庭に繁るオキナワスズメウリ。小さな実をつけるそれはとても奇妙な形をしていた。まるで、人の形のような――。
五七調で通して書いた作品です。 息子が母に犯されます。 我ながら、よくできていると思います。
人が人に物を贈っているのを見るのも、そして必要なときに受け取れないのも、全部不愉快だった。
自分でも気付かないうちに、ゆっくりと何かが崩れていく。 精神を病んでしまった妻を支えようとする男の、過剰なくらいの自意識の果てを、美しい直島の風景と共に描きました。 正常と異常の境目は曖…
息子の春樹が農を継ぐことに否定的な母、恭子。それは、農家の大変さを知るからこその想いであった。 母の想いに反し、仕事を辞め農家を志す春樹。周りからは「立派だ」という声をもらうが、それすらも恭子…
つまりなんなんだと言われても困るので聞かないでください。
パートナーからDVを受けていた唯は偶然出逢った翠に助けられた。そのうちに唯は翠と一緒に住むようになる。そんな翠は特殊なフォトグラファーとしてある女達を写真に収めていた。次第に翠に魅せられてゆく唯…
2023年5月合評会参加作品。キリスト教にはあまり詳しくありませんが、これはそういう作品ではないです。
クリスマスは三年前に終わった。なぜならサンタクロースが死んだからだ。僕は彼の葬式に行った。ちゃんと紅白の靴下を履いて。