スピードの向こう側〜速く書き速く読む作家たちによる、小説の速さについて

応募作品

諏訪靖彦

対談など

7,300文字

「波野さんとか諏訪さんて、なんかはやいですよね」ドキリとさせられるひと言に団塊ジュニアの初老2人は狼狽した。そそそそんなことないよ!
読んだり書いたりするときの所要時間をもとに速いか遅いかを計測することはできる。しかしすでに書かれた小説の本文そのものに対する「この小説は速い」「今度の作品は遅かった」などという極めて主観的な感想に、論理的な裏付けは可能なのだろうか。都内某所にある会員制秘密クラブ「破滅派バー」で待ち合わせて議論してみた。

諏訪靖彦(プロフィール)

すわやすひこ。47歳。某小説投稿サイトを追い出され、安住の地を求め流浪し破滅派に辿り着く。現在「作者を殴りたい」ランキング1位(匿名投稿を含む)。長年IT業界に身を置いていたが、やんごとなき事情で退職。限りなく無職に近いフリー。甥っ子が可愛い。

 

波野發作(プロフィール)

なみのはっさく。55歳。SS合評を経て高橋文樹と出会い、嫌がらせ目的で破滅派に入るが、うっかりのめりこんで今に至る。常に著書が書店に置かれている本職の実用書ライターだが、表紙に名前が載っている本は一冊も世に出ていない。娘が可愛い。別名草葉ミノタケ。

 

 

波野發作 靖彦さん靖彦さん。

諏訪靖彦 なんですか波野さん。

波野 小説に速いものと遅いものがあるというんですが、本当ですか?

靖彦 ええ、どうやら我々は速い部類の作家だそうですね。

波野 どういう意味なんですかね。そんなの読む側の気分次第なんじゃないんですかね。

靖彦 破滅派合評(隔月で開催している文芸バトル)で言われはじめたことなので、気分だけじゃなさそうですよ。毎回読んでいくうちに、私のや波野さんのが、どうやら速いらしいぞ、と気づかれたようです。

波野 展開が雑でせっかちだって言われてるだけなのでは。

靖彦 私の作品に関しては「雑やせっかち」というのは当てはまってるかもですが、スピーディだとか勢いがあるという評価軸もあるから、ディスられているばかりでもなさそうです。

波野 「はやい」と言っても、「早い」と「速い」がありますよね。前者はタイミング的な意味合いで、後者はスピード的な意味合いということですが、この場合は「速い」の方でいいのかしら。

靖彦 そうですね。さらに言うと、一日何万字書けるとか、一日何冊読めるとかそういう速さでもなさそうです。一冊書くのに何年もかかる遅筆作家でも、読みやすくて短時間で終わる小説もありますから、やはり中身というか小説そのものに速い遅いがあるのではないかと思います。

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2022年5月13日公開

© 2022 諏訪靖彦

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