〇inderへ渾身の問い合わせメールを送信した6時間後、以下のようなメールが届いた。
(このメッセージは自動的に翻訳されていることに注意してください。)
こんにちは、
お問い合わせいただきありがとうございます。 払い戻しが行われたことを確認できます。
払い戻しがアカウントにすぐに表示されない場合があり、最大10営業日かかる場合があります。
ありがとうございました、
「意外と早く対応してくれるやん、〇inder」そしてその5分後には「Patricioとのメールはいかがでしたか」というタイトルのメールが届いた。
「Patricio、誰?」どうやらカスタマー担当者への評価を求められているようだ。「評価? それはほんまにお金が戻ってくるかどうか次第や」そしてコケシはメールに書いてある通り最大10営業日の間、待ち続けた。何度もGoole Paymentsを開いては確認していた。その間は男のことなどはどうでも良かった。ただ3300円が戻ってくるのかどうか、その事だけを考えていたのだ。しかし約束の最大10営業日たっても、一向にお金は戻ってこなかった。「どうなっとんねん、Patricio」コケシはまたもや簡潔な日本語を心がけてメールを送信した。
リクエスト2〇〇〇〇9の件
返金されていません。
至急、対応お願いします。以上
6時間後、〇inderからのメール
(このメッセージは自動的に翻訳されていることに注意してください。)
こんにちは、
フォローアップしていただきありがとうございます。 元のお支払い方法に払い戻しを行いました。 この取引がアカウントに表示されるまで5〜10営業日かかります。 この払い戻しにより、サブスクリプションはキャンセルされました。つまり、48時間以内に〇inderのプレミアム機能にアクセスできなくなります。
サブスクリプションが機能しなかったとのことで、ご不便をおかけしております。 Rewind、Passport、Likes Youなどの機能へのアクセスを取り戻すために、いつでも再度サブスクライブできることをご承知おきください。
ありがとうございました、
〇inderからのメールはいつも最後の「ありがとうございました、」が読点なのが気になる。しかし、そんなことは金さえ戻ればどうでもいいのだ。コケシは普段そんなに金に執着する方ではないが、何もせずに理不尽に吸い取られたことにどうしても納得がいかなかった。そしてこの度、待ちに待った返金がGoole Paymentsで実行された。1100円。
「えっ1100円?」コケシが支払ったのは3300円であったが、なぜか〇inder Goldに入った際の差額1100円のみが返金されたのだ。納得できないコケシは当然、残りの返金を促すメールを送ったがしかし、〇inderからの返信は
ただし、この状況でこれ以上お役に立てなかったことをお詫び申し上げます。 残念ながら、現時点で提供できるサポートはこれだけです。 何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
一番、
という読点で終わる定型文のみだった。一番、とはBest Regards, か何かの訳なのであろう。コケシは虚しかった。「〇inderに負けた……」そもそもなぜアカウントBANされたのかも分からない。プロフィール文に不適切な表現があったとしか考えられないが、該当する心当たりがない。コケシは健全に彼氏的な男を探そうと思っていただけなのだ。2200円は戻って来ない。彼氏が欲しくてマッチングアプリを始めたはずが、なぜ〇inderと戦っているのだろうか。コケシは思った。小さな不幸にこだわると大きな幸せを逃す。「こんなことしてたらあかんわ、違うアプリやろ」
つづく
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