不眠症

吉田佳昭

眠いのに眠れないときってストレスが溜まってるときらしいですね。

詩

102文字

暁闇が少しずつ和らぐ様子が見えた。

私はまた眠ることが出来なかった。

それは三度目であった。

片手で、ポーの詩集を、

両耳で、狂気を抱いた。

されど、不思議と死の匂いはせず、

そこには悲しき穏やかさがあるだけである。

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著者

吉田佳昭破滅派投稿者

こんにちは。作品というものは——文芸に限らず、音楽や絵画、彫刻等総ての分野に於ける作品は——以下のことが成り立つと信じております。
それらは独立したものである。
私は、読者が作者を介さずに作品を受けとめる、そういったものを理想としており、それ故に私の作品群は、その過程では私から諸要素を抽出するものの、読者個々人が認識することによって、私を超えたものになると考えております。