Dsmant

ちりめんじゃこ

882文字

Hilc sak ele ade Sinmalim wols hil, qyo art qrus nis sinqhil.

裏切者が成功し、惨めな餌食は孤独の儘、彼奴の無念の焔に焼かれ死ぬ。

しかし、私は信じよう。それが最終的には裏切者を焼き殺す、正義の焔となり替わることを。

ある朝、嵌め殺しの窓からじらりと射す曙光は、私の目に眩みを与えたのだが、たちまちそのいやらしい陽光は姿を消した。

雪は解けて、小川のせせらぎ、泥のどよめき、新芽のささやきが聞こえてくる。

私は大きく息を吸い、そして暫く溜めてから吐き出すと、そのぬくもりを大事にせず、纔かに白く瞬いて彼らは消えた。

はかない時間は全て私の目の前にやってきてはこう言う。「ああ、お前さん。如何だい調子は?……いや、いいんだ。お前さんが答えようとしたとき、その答えは既に答えではないのだよ。そうだろ?いつかお前さんは、今までの悲しみも喜びも、全て流れていき、どこかに沈んでいくことで、きっぱりそれが何か答えられなくなるし、またそれすらも忘れてしまうんだ……」

しかし私はかぶりを振らなければならない。私は今でも克明に思い出せることがある。

それは裏切者である。私を信用し、そしてその隙に私を一度殺した彼のことは今でも鮮明に思い出せる。私を孤独にさせ、悔悲しませて殺した彼のことは今でも鮮明に思い出せる。何故なら、彼は一度だけではないからだ。それは何度もあれと同じ手法で私を殺し続けたのだ。

私は常に裏切者に襲われようとしている。今そこにはいないが、私は既に彼らの到来を予感する。そして油断したとき、彼らは私の咽喉を食い千切り、口元と咢を私の血で下品に濡らし、そして床に生暖かな鮮血をあやすのだ!

彼らは私の元へ来ては、必ず私に何かを強請る。最早私は一文無しなのに!これ以上私を殺そうとしないでくれ、と何度も思ったことか。

だが、見よ。あの輝かしき日の光を!あの卑し気な陽光は既に美しき無垢な存在として転生した。それは己の卑しき焔によって死に至ったからだ!

窗にくっついた無数の水滴は、あの美しい旭を受け止めて、周りに知らしめる。

だから思い出せ!あのじらりと私を眩ませた太陽を!

私たちを虐げようとするあの梟徒たちは、必ず自身の心の焔で死に至ることになろう!

2021年7月22日公開

© 2021 ちりめんじゃこ

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