誰かがいるなら、そばで笑っていよう。
そうして薪をくべる毛布から伸びた腕を
ひっそりと温める静寂に、息をしていた。
丸い窓枠を外して、夜空をからっぽの部屋に落とせば
――ランプの明かりを消してごらんよ。
星々がベッドをはねて、白いシーツにくるまれていく。
見たくないものは四角い箱
ちょっと気になるものは三角の箱
大切なものは丸い箱
もうすぐ銀河の尻尾に手が届く。
宇宙船の長い旅は終わって、
様々な色に輝く石を拾い集めているだろう。
透明な膜の風船が、
いっぱいになるまで詰めてあることを
どうか忘れないで。
勇敢な飛行士の名前を覚えている人は、
もうこの星には残っていないけれど、
彼が飛ばした風船はすでに、太陽系の軌道をつかまえている。
その時、割れた風船の中から弾き出された
様々な色に輝く石を、
木星の監視者は決して捕まえることができないし、
火星の地中で凍らされることもない。
夜空を星いっぱい吸い込んで
火にあたっているのは、明日のことかな
それとも次の日のことかな。
誰かが目を閉じて、夜が始まり
夕食を囲むころには、笑みが灯されていく。
流星に乗った輝く石が、
戸を叩く日を待ち望んでいるのは、
どんな想像をもってしても語り切れない
約束事が隠されているから。
明かりを消して、お気に入りの毛布にもぐると
そこから地球は遥か彼方に遠ざかり、
小さな太陽のそばで笑うように、転がっていた。
様々な色に輝く石は、もう届いただろうか。
ここは深々とした記録に満ちたところで、
かろうじてとらえられる銀河の渦が
まだ近くにあるかのように、温かく感じられるよ。
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