メニュー

ajisai

多宇加世詩集(第3話)

多宇加世

喃語は自分の詩にとってすごく重要だ。
詩のすべてが喃語だといってもいい。

タグ: #自由詩

406文字

冷めたお茶呑んだお星様

あじさい見てるさっきからずっと座ってる

部屋の押し入れで目をぱちくりさせてる

誘ってみたらいいんじゃない

肘をつまんで連れてきたらいいんじゃない

 

足場が悪いベッドの朝の道がんばる

笑いあって枝を集める 火をつけて

白い陽光のなか煙あげて打ち上げる

夜は電車の工場の音混じる貨物列車の風とともに

お星様がすうっと優しく体を刈りこんでいく

待っていたんじゃない

今日じゃなかったんじゃない

明日か昨日のことだったんじゃない

 

大きな かぶら かしら

音頭 どんどん

川原は とぎれとぎれ

薄い空白い水面

向こう側から 立ち枯れて

少し上って 六十七歩

お星様の家 あじさい 煙る

 

へるくつら てんら! すきとおる ふぁんふぁあれ

オーストワナ ハナバナ 星たちすべての水辺に反射して住みついて

へるくつら てんら! すきとおる ふぁんふぁあれ

オーストワナ ハナバナ 魚たち星たちから夜空まで追い出された

またね 足踏み送り仮名の練習にして またね

© 2019 多宇加世 ( 2019年8月16日公開

作品集『多宇加世詩集』第3話 (全18話)

読み終えたらレビューしてください

みんなの評価

0.0点(0件の評価)

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

  0
  0
  0
  0
  0
ログインするとレビュー感想をつけられるようになります。 ログインする

著者

「ajisai」をリストに追加

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 あなたのアンソロジーとして共有したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

"ajisai"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る