サティスファクションセンター

サティスファクションセンター(第2話)

眞山大知

小説

20,028文字

『地球上すべての顧客の満足――サティスファクションに貢献する』というミッションを掲げる超巨大eコマース企業・ヘルメス。ヘルメスの日本法人に勤めるエンジニア・音羽芽衣は、東アジア最大を誇る物流倉庫・小田原サティスファクションセンターで働きながら人生に迷いだす――。運命に立ち向かうバリキャリの破滅劇!

テクニカルセンターのオフィスでCADの真っ黒い画面を睨む。マウスを動かして、線を引く。工事業者の導線だ。機材を搬入できるスペースを確保しないといけない。

部長との面談後、ここ二週間ほど、撤去工事の検討を進めていた。

正直不本意だ。頭ではわかっている。撤去するのは正しい。だが、自分の仕事を会社に否定された気がして腹立たしく思っていた。

2024年5月1日公開

作品集『サティスファクションセンター』最終話 (全2話)

サティスファクションセンター

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© 2024 眞山大知

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