『絶対イカされたくない』そう思った
「 ‥ 」
いつものようにラブホテルのフロントで部屋番号を聞いてその部屋を訪れる
「こんにちはー」
部屋番号201号室のドアをノックして、開いたドアの向こう側にいたのは金髪に水色のプーマのジャージを着た、男の人というよりも男の子だった
「あ、どうも」
部屋に入った途端、妙に緊張した
「こんばんは」
「えっ!」
振り向くとそこにはスーツを着たおじさんが立っていた
「 ‥ 」
言葉が出なかった
「ごめんね、びっくりしたでしょう」
当たり前だ
「実はね‥君と、この彼は僕に買われているんですよ」
「 ‥ 」
このおじさんちょっとおかしくない?って思
う反面、私はものすごく怖かった
「僕は君と彼とのセックスが見たいんですよ濃厚なヤツをね」
「セックスは出来ないです‥」
声を振り絞って言った
「知ってますよ‥これでどうですか?」
おじさんは1万円札を30枚出した
「あなたは女ですからね、これだけ出しましょう」
「 ‥ 」
お金が欲しいというよりもこの空間のこの恐怖感が私をうなづかせた
「交渉成立ですね、では2人でシャワーを浴びてきてください」
シャワールームには金髪の彼と私がいた、シャワーの音だけが耳についた
「 ‥ 」
「多分‥大丈夫だよ」
「‥何が?」
「あの人、君が怖がるような事はしてこないと思う」
「そんなの‥わからないじゃない」
「君は、ただ僕とセックスすればいいんだよそうすれば解放される」
イヤだなと思った。あのおじさんは何が楽しいんだろう‥
「僕も君もお金のためにするんだ、割り切ろう」
泣きそうになってた、けど絶対泣きたくなか
った。泣いたら負けのような気がした
「2人ともキレイになりましたか?」
「はい」
「‥ハイ」
「じゃあ、僕はいないと思って‥」
おじさんは私達がkissしたり、フェラチ
オしたりクンニしたりしている‥前戯の全て
をコーヒーを飲みながら静かに見ていた
「 ‥ 」
金髪の彼の前戯にすごくカンジてしまってい
る自分がいた
「あっ‥」
カラダが反応してしまう
「‥ん‥」
でもそんなカンジている私をおじさんが見て
笑っていたりしたら、ものすごく悔しいから
‥イキたくなかった
「じゃあ挿入して下さい」
「あ、はい」
「あっ‥イヤッ」
彼のはすごく固くて真っすぐで‥大きくて太かった
「あ‥んっ‥」
絶対イカされたくない
「もうそろそろですね」
「‥?」
そうおじさんは言うと私にkissをしてきた
「イヤッ!」
「抵抗すればする程、彼はあなたのことをつきますよ」
「あっ‥」
「あなたは身動きがとれない」
私はかなりムカついていた。だけどもうおか
しくなりそうだった
「もうイッた方がいいんじゃないですか?」
うすら笑いを浮かべるそのおじさんの顔を許
せない自分がいるのに、もう私はイキたくて
しょうがなかった
「ダメ‥」
その私の言葉を聞いたおじさんがフッと笑った瞬間‥
「イク‥もう‥」
‥イってしまった
「楽しいですね‥やっぱりあなたを写真で選んで良かった」
『絶対イカされたくない』そう思っていたのに
end
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