飼い犬の挽歌 2 アフリカの国でのお仕事

uni

小説

10,071文字

流されて?仕事に参加したけど、、、中央の連中相変わらず爪が甘いので現場は死ぬ思い連続。でも、向こうの上の連中のがもっとアホウだった件

男は南国の小さな島にいた。

 

あの後、男は警視庁を壊滅させ、逃げた先々の警察に追われ、そこの警察署までを壊滅させ、追われ、逃げ、壊滅させ、の繰り返しが飽きてきたので、昔使った密輸密航業者に送らせたのだ。

島は、小さなのんびりした国の一部だ。住民もみなのんびりし、人もよい。男は半年ほど呆けたように日々を過ごした。原住民のみに交わって半年もたてば、自然と言葉もわかってくる。言葉がわかり始めると、文化の奥底や、歴史の積み重ねから現在にかけての流れ、それが人々に与えている影響もおのずとわかってくる。

 

男はこの島が気に入った。ここの人々が気に入った。

着いた当初、何もわからないので、毎日毎日ひがなぶらぶら散策していた。

ある日、古いバイクを一生懸命押しがけしている男たちがいた。爆発音が散発的にしかしない。点火が悪いか同調が悪いかガソリンが悪いか、だ。ちょっと見せてもらうと、ガスはまともそうだ。プラグをヘッドから抜き、濡れたプラグを拭くと、カーボンがたまっている。鍵の先でこそぎ落し、コードを着けたままヘッドの外側に接触させ、キックする。プラグはまだ死んでいなかった。2サイクル2気筒なので、もう片方のプラグも掃除した。少々ヘッドの中を乾かし、両方のプラグが生きているのを確認し、プラグ穴から、生ガスが来ているのを確認し、プラグを差し込みキックをする。数度で元気よくエンジンが始動した。

それからだ、村人たちが電気製品やら機械類やらをもちこみ始めたのは。そのうち島中からくるようになった。

もちろん部品が逝っているやつは手のうちようがないので、最初は持って帰ってもらっていたが、そのうち小さな旋盤やボール盤やフライス盤など加工機械のある小さな工場主が来たので、そこで部品を作ってやった。で、そこで作れる部品は作って、修理に使った。

バイク屋や電気修理屋もあるので、そこで修理できる事はあまりしなかった。金がありそうな者たちは、町の電気屋修理屋に行かせた。「彼らの仕事をとることはできない」と言えば、みな納得したからだ。

男は皆に頼られて幸せを感じた。自分が皆の役に立っていることが、嬉しかった。こんなことは日本に押し込められて十数年来、あったかどうかさえ覚えていないくらいだったから。

 

半年もそんなして住民と付き合っていれば、原住民の言葉が少しは話せるようになる。

修理を始めてから、現地の修理屋に出入りするようになった。仕事を奪っていないか心配だったからだ。言葉が慣れてくるにつれ、現地の修理屋に少しづつ難しい修理を教えていった。修理屋は、男のところに来るような貧乏人には安く修理をしてやるようになった。

当初は村の中心に夜出る屋台のどこかで食事を済ましていた。が、修理にかかるようになると、村人がなんやかやと食べ物を持ってきてくれ、屋台に行くのは地元の酒を飲みに行くときだけになった。

飲みに行くと、そこでいろいろと知り合う。で、言葉も話さねばならないので、上達も早くなった。

盛り場は島には無く、、首都まで行かねばならない。日に一本のフェリーに乗り、本島に行く。そこに一泊し、そこから早朝のバスで半日かけて首都に着く。だから面倒くさいのだ。

逆に、情報も入ってこない。TVも村に、というか、島に数台、10台以下しかないのではないか?外人が入ってこない途上国の僻地など、こんなものなのだろう。男は別に日本の情報に飢えてなどいなかった。煩わしい情報が無いほど、ゆったりくつろげることはないのだ、ということを実感していた。

無論、追手が来るかもしれない、とも。しかし、別に気にしていても始まらないと思っている。第一、この島には外人はその男しかいない。他の外人が来れば、すぐ情報が入るだろう、それが東洋人ならなおさらだ。「もしかしたら、友人の東洋人が来るかもしれない、見たらすぐ教えてくれ、」と言ってある。追手がフェリーに乗ったとたん、島民が親切にも「男の友人か?」と話しかけるかも知れないが、島に着いたらすぐわかることなのだ、さほど問題にすることでもない。

最近は、漁船操縦に凝っている。島のほとんどの漁船は、小舟に自動車のエンジンとスクリュー軸が直結している、よくある一種の船外機?だ。が、数隻だけ漁船らしい漁船がある。日本から見れば、30年以上も前のものだが。

船のエンジンを直したとき、試運転で動かしたのが最初だ。今では週に数回、一緒に漁に出ている。

 

更に1年ほど過ぎた。

追手は無いとみてよいだろう。よく考えれば、相手をしたのはほとんど日本の警察だ。警察というのは、国内一般人には権力を振るうのを得意とするが、国外ではからっきしなのだ。また、所属していた組織も、この一年半でめまぐるしく変わった政変で、新政権によって、いろいろ無理難題やられているのだろう。もともと国外に追手を多く出すほどゆとりはないのだ。

島民が持ち込む修理品も一通り長持ちするよう直したため、最近はめっきり減った。その分漁に出る回数が増え、このところ毎日だ。週末には、本島で漁船からおろしてもらい、一晩遊んでくることが多くなった。

気の早い話で、いくつかの村長が縁談を持ってくる。むろん、また所帯を持つのも面倒くさく、断っているが、いずれこの島に永住したくなる気持ちも固まるかもしれない。

金を稼ぐことはほとんどできないが、金を使うこともあまり無い島だ。金は「ある者が出し、無い者は出さない」のが、ここの習慣だ。これに慣れると、これが当然であり、自然な感じがしてくる。割り勘が当たり前だった日本の生活のほうが「おかしい」と思えてくる。

わざわざ「思いやり」などといわずとも、当然のようにし、されるほうも「権利」などと思わず、ありがたいと感謝する。とても「人間らしい生活」の、この島にいると、今までの自分が、言い難いほど異常だったことがよくわかるような感じがした。

 

ある日、本島の繁華街で遊んでいるときに、昔一緒に仕事をしたことがある欧州の小さな国の情報員がいた。向こうがこちらを見つけたのだ。

(しまったなぁ、、つまらんことにならなきゃいいが、、、)

やつが言うのは

「休暇でな、ここに2、3週間ほどいる予定だ。残りは半分もないが、、、」

(休暇かぁ?まぁ、みなそう言うがなw)

男のことを聞いてきたが、辞めた、とだけ答えておいた。

そいつはまだ現役らしい。連絡先を聞いてきたので、「おいしい仕事なら、のる、がな」と、村長が貸してくれている携帯番号を教えた。

その晩は、昔話に花が咲いた。お互い「ほどほどのドジ」なので、話は尽きなかった。似ているせいか、気は合うのだった。

10日ほど後、携帯が鳴った。やつからだった。

「明日帰る。お前も来ないか?ほどほどのおいしさはあるぞ?」

やつの言うことは、いままでそれほど大げさなことは無かった。なので、まぁまぁの仕事だろう。内容もまぁまぁのやり易さとほどほどの危険なだけだろう。手持ちも余裕がある、という訳でもない。稼ぎに行くしかないようだ。

 

15年もたったのに、その空港も、その首都も、ほとんど変化は見えない。

情報員は、15年も前にもぼろだったその車を今も同じように使っている。それについては、お互い何も言わない。いわなくとも言いたいことが何なのか、わかっており、その反応もわかっているからだ。そのことをわかっている相手と一緒にいるのは、気分がいい。向こうもそうだろうと思い込むことにした。

こういう場合、話を聞いても、やりたくない場合はやらないという選択肢を選ばせてくれる。その場合、聞いたことをその場ですっぱり忘れ去ることが肝心だ。もちろんその敵側に捕らわれ、薬物でも使用されそうな場合、死をもってしても情報を渡さない、という暗黙の了解は当然ある。

が、選んだ、やる、と。囮や餌にされそうな場合のみ断るが、そうではないと見たし、報酬もそこそこで結構だった。

内容は簡単だ、今はやりの「民主化工作」をし、現政権を崩壊させるだけだ。その後の「選挙」においての「開票工作」は、別のチームの仕事なので、政権崩壊させたら完了だ。

 

東アフリカの小国。親英政権だが、実質植民地化できないため、崩壊させるとのだろう。そのような感じの話だった。DNA操作作物、ワクチンの国内集団接種=ワクチンという名を付けた遅効性毒物の人体実験等、それらを中心にした経済の支配など、米英仏の大国というかそれを支配しているコングロマリットというか、そんなたぐいの連中は実質植民地をいくらでも欲している。それに対抗するため、元自国植民地を実質植民地にし、それら実質経済帝国から保護するのだ。やつらはそこまで言わないが、いくらなんでもそのくらいのことは、この、日本じゃうだつの上がらなかった下級工作員でさえ、国際常識としてわかっている。日本のやつらは全くそんなこと理解すらできなかったようだがw

違う名前のパスポートを貰ったが、日本のパスポートだ、表紙に日の丸がある、、、、嘘だw、もちろん菊の金印だ。緑のパスポートにしろと強要し、もちろん日本大使館とは一切関係せずにばれないよう行動することを約束させられた。が、こっちにもそれなりの考えがあってのことなのだw

入国は容易だった。久しぶりのその欧州語をその小国訛りで話すのはそれほどうまくできなかったが、入管で好意をもたれたのはわかった。ミッションの2週間も終われば、もとのようにそこそこうまく話せるように戻っていよう。

首都に2つある4星級ホテルの部屋で、計画を聞いた。

当初の計画に変更ができ、緑のパスポートを有効に使うことになった。外交官として、民主勢力側に利権を与えるという話を持っていくようにする、と。こちらがやろうとしていたことの半分が、ミッションとして与えられたのは好都合だ。民主化終了後、約束を果たさずドロン、で、日本政府の信用度ゼロに、というのも、考えての緑のパスポートの要求だったのだ。残り半分?今はないしょだw

 

 

「ちくしょう!、ンババ、あそこのランチャー取ってきてくれ!急いで!!」

兵員輸送装甲車が兵隊を下す前にやらにゃならん、、どんどん近付いてくる。

「砲弾も全部!」再度ンババがその小さなビルの逆側の窓に死体と一緒にある砲弾袋に走っていく。数発しか残っていないはずだが、無いよりマシだ。

3発目、4発目がヒット。10人は乗っているはずだが、2人しか飛び出てこなかった。ラッキー!

「ンババ、よく狙って単発で撃てよ?」

「OK,コマンダ!」コマンダーと伸ばさないのが、こっちの訛りだ。詳しく言えば、コ・マンダ、のコを強く言い、マを高く言うのだ。

小所帯なので、分隊も3人、小隊は2分隊だ。こっちの小隊のもう一つの分隊は、一人になったようだ。向こう側で小銃一つの音しかしない。

装甲車から逃げた2人をやったあと、すぐにもう一つの分隊と合流しなければならない。

ンババは5.6発使った。

「行くぞ!」「OK!」

着の身着のまま、情報員に欧州で買ってもらった背広がくたくたで汚れまみれになっている。帰りは隣国からの軍用機の予定だからいいが、、、

あれから、2週間ほどでかなり民主化運動が盛んになり、強硬デモ、全国スト、暴動、と続いた。現政権側にアメリカと英仏(=多国籍企業側)が付いたとの情報が来たのが、政府側の武力行使後だ。

情報員の小国の組織は、相も変わらずの仕事をしているようだ。まぁ、こっちも、そのくらいはどうにでもできる器量くらい、いくら日本でカス情報員と言われていたが、そのくらいできようというもんだw 生き残り+ひと泡吹かせる、くらいできて、最低限だからなw 日本の警察相手が子供だましに思えるくらいが、普通なのだ。

 

「アル(情報員の暗号名)、そっちは?」

「ノモ(こちらの暗号名)、こっちはあらから片付いた。それほど欧米軍は入っていないようだ。」

「おいおい、“まだ”だろ?もう隣国を出発しているんじゃないか?」

「なめてもらっちゃ困る、いくら我が国の情報組織といってもだな、」

「ここが海が無い国でよかったよ」

「違いねぇw、あったらもう・・・w」

「こっちは3人になっちまった。他の様子は?」

「電話局が苦戦しているようだ、数少ない動く戦車を投入されている」

「兵器は?」

「ドラゴンあったようだが、使い切った。ノモのほうになにかあるか?」

「RPGが、3発のみ、、向こうの歩兵は多いのか?」

「そうでもないようだ。」

「わかったそっちに回る」

「たのんだ」

 

電話局周辺には、生きている歩兵はほとんど見えなかった。たった1台の戦車の後ろに隠れている数名だけだった。一連の掃射で片付き、その後の三発のRPGで戦車も走れなくなり、飛び出た乗員を片づけた。

電話局には、同じようにあの情報員から雇われた欧州人らしき者が指揮をとって、二小隊いた。一分隊ほど減っていたが。

情報員は、他の連中を会わせようとしなかった。確かに戦闘にならなかったら、その必要は全くないミッションだったのだが。

その欧州人はジャンと名乗った。確かにフランス臭いかもしれんw

戦闘が小康状態になったので、我々外国勢は小さなホテルに集まり、計画を練り直すことにした。現地勢は、そのまま戦況維持を続けている。

「おい、アル、ロシアかシナに、欧米不介入の仲介頼んでいるんだろうな?」と、マル。

その名の通り、欧州南部らしく、しかも太っちょなのでマルマルしている。

「マル、、舐めてもらっちゃ困る、、、ロシアなんぞに、、、」

「あ?」これ全員。

「OK,ちゃんと我が国政府と同盟国連中が動いているよ、、」

「ついでに、“いつになるかわからんが”だろ?いつもどおりにな」

「まぁ、、ある程度ぶんどらなきゃ、特にアメ公はここんとこ意地汚くなりすぎだからな」と、サイ。シナ系。今回は国籍は多種多様にしたようだw。

ドイツ系四〇代前半とみられる男は、口を開こうとしない。

他に欧州系二名。アルの国なのかどこなのか見当がつかん。

「なんにしても、現地政府軍だけだからまだ保っているんだぞ?」

「わかっているよノモ、だが我が国の動きを読んでいなかった英米が、急に動こうったって、、わかるだろ?」

「んー」全員。

「特急部隊が三日。これが、今の政府軍を指揮しているんだろう。が、実戦部隊投入まで二週間程度だろう、今までのことから。幸い空母と陸戦はこの近辺にいなかった。わが本国でそれを見越しての今の時期だったのだ。」

「んじゃ、あと一週間か?こちらは持たんぞ?」とマルが爪を噛みながら。

「なんにせよ」おれが、皆の分のウイスキーをグラスに注ぎながら、

「弾薬類も底を尽きかけている。政府軍側もあまり無い様子なので、武器庫を襲うのも意味ない。補充はどうなるのか?兵員の補充ももちろん必要だ。今の2,3倍は最低ほしい。」

 

続ける

「あと、英米軍が侵入してくるとなったら、どういう方法だろう?もちろん装備万端だろう。港・海が無いこの国なら、陸路だけだろ?」

ドイツ系が初めて口を開いた。

「南、西、は奥深いジャングルだ。重量のある車両は通りにくい。東はサバンナ。北はサハラだ。東の台地の森側からしか侵入路は無い。道は、街道が二本。ほぼ未舗装。奴等は道路を外れては時間を稼げないので、その道を使うしかない。要は、向こうがどのくらいの兵力を投入するか?がわからんと、計画の立てようがない。」低く静かな声で、冷静に話した。

「今の情報では、輸送機20から30。」とアル。

ドイツ系がすかさず

「ならば、すべて先頭車両と装備輸送用と考えていいだろう。多くて30両。それに必要な兵力は200から400名。これは一般の航空機に乗って隣国まで来るだろう。それでもまぁ、車両の大半をやれれば、英米仏軍だけならば、それ以上踏み込まないだろう。無理はしない兵隊たちだからな」最後はかすかに鼻で笑った様子だった。

「ならば、戦車10から15,装甲車20くらいと見ていんじゃないか?」

そこここから「うむ、」とか聞こえる。

結局、情報員の本国からの情報待ちということになった。それ以前に事態を収拾させられればこちらの勝ちなのだが、厳しいところだ。

 英米は東に隣接する国をおさているだろう。アルの国ではそれを阻止するのは難しい。東の国には空軍が在るが、デカイ機体を持っていなかったはず。なので滑走路は1500mそこそこがいい所。

 ただ、そこは今まで軍は親ロシア派だったはず。機体はロシアのだ。整備などせず、給油してすぐ帰るだろう。

 一泡吹かせられれば、少しは牽制になる。アルにあることを言う。昔使い古された手だが、今頃使う者がいると思っていないかもしれないからな。アルも思い出したようで、笑った。うまくけばめっけもんだ、いかなくとも少なくとも航空機をいくつかはお釈迦にできるかもな、と。

 

 更に、ミニバギー、4輪のオフロードバイクみたいなものだ。それを10台ほど調達できないか?無理ならオフロードバイクをその倍ほど。それと対戦車武器。軽量な迫撃砲があればそれも。

アルはわかった。なので、ブルでできるだけルートを付けてくれた。何もない密林を走るのと、轍だけでもあるとは全く違うのだ。 300−400メートル離して街道と平行に、両側に。

要求した物品は、普段でもあまり出ないものなので、武器屋にあったらしい。在庫さばけるので多めによこしたと。迫撃砲は、、擲弾筒と呼ぶのがふさわしいほどの小さなもの、総重量4キロ未満なのだから、その程度はそれでわかるというものだ。ただ弾は多く持ち運べる。対戦車のは地雷と携帯ミサイルをそこそこに。

英米側もまだ制空権を確保したわけではないので、どうにか1コンテナだけアルの国の輸送機に投下してもらえた。弾薬類は、とりあえずは心配なくなったが、、兵の数が全く足りない。

車両は、バイクのみだった。8台。濃い緑のペンキを塗りたくって目立たなくする。

俺らは敵の航空機と衛星を避け、坂道の下に地雷設置する。最後尾がちょうど坂の上になるくらいの距離で。

大体いいぐわいに何箇所か出来上がった頃、やって来ました。

「あれー、幾つかに分けたか?俺ら完全になめられてますね」と、山の上から偵察中の観測員から短距離無線。

「いいこった!」という俺の声に同意する多数。

俺らの100mくらい前を過ぎ去っていく一五台位の車両。ドーンドドーーンドーン!

ブイン!ぶうんぶううん!!バイクを街道手前の木に立てかけ、街道沿いの叢の中から超小型迫撃砲を手で支えながらどんどん発射する。着弾確認なんそせずにどんどんw

五人でそれだけ打てばもう煙もうもうで標的なんざ見えない。なのでもっと奥に行くよう少しずつ方向けどんどん!

「はい撤退!!」

皆一瞬でもうバイクにとびつく、擲弾筒はザックの中に放り込んである。

ぶぶぶいいいいいいいん!!と、森の奥に入り、そこからブルで均してもらった道を、なるべく最上段ギアで静かにしかし素早く走っていく。でこぼこなんで座れず、飛ぶ飛ぶwでも射撃しながらじゃないからおk!

あれ??

俺が停止すると皆も停止する。

エンジンを停めて木に立てかける。皆も同様に。で、こっそりと街道近くに。勿論銃は構えて、あとは引き金に指を乗せるだけになっている。

(おい、、ほぼ全滅か?)

(みたいっすね、、、俺らの擲弾筒、神業だったんすかね?)

(まぁ、、なんか、中央のあれがも真っ黒焦げだし、、あのタンク車、燃料だったんじゃね?)

(まさか米英が名バカだと言ったって、そりゃ在りえないっしょ、、敵地に?安全確保されてない?しかも偵察すらしていない?街道を、燃料タンクローリー走らせるバカどこの世界居ますかね?)

(いや、そこにいたんだろ?)

・・・・・・・

(多分、給水車と間違えて、、)

(ねーよwww)

んじゃ、と、焼け跡を見に行きます。

ミディアム?

「どーするよ、、明日はもう臭すぎになってるぞ?」

「敵のだから敵が片付けるべきだろう?」

「もしくは野生の方々が?」

「それ狩って食うの俺らだぞ?」

うー、、、、それはやだね、、、と数名w

パン!パン!

歩きながら、楽にしてやる。数人奇跡的に死ななかったのがいるが、どうせ助からない。

「おーい!来てご覧んー!!」後尾の方から。

トラック、ほぼ無傷。

「ウンチャン、教本通り降りちゃった、で、爆発に巻き込まれ、、だな。」

「まぁ素人サンは、経験無いから判断できねーよな」

「ほうほう、、いいね、、」

81ミリ迫撃砲数門と砲弾。

「5人だから、2門だけだな」

「しけてんなー、、んじゃ残りはここに捨てて、、もったいないから奥に置いてこう」

で、3門ほどと、砲弾3箱。ブルで均した道まで持ってって置く。最も人気のある軽くて便利で使えるタイプだ。ぶり公もたまにはいいもんを開発するんだ。

で、皆トラックに乗って奴等の陣地の方に引き返す。

「あーあー、、観測員サン、敵の観測手は居ますかね?」

「あー、居なさそうなんスけど、、まじで奴等やる気あるんすかね?」

「いいこった!」それに肯定4人ほど。

「はーいそこでとまってー」観測員

キャビンの天井をガンガン叩いてトラック停める。

荷台のホロをはずして、迫撃砲を下ろしてすぐ組み立てる。

目標までの距離方向高度差を言う観測員。調整する2つの迫撃班。

「いっすよーいつでも、、」観測員

なので、

んじゃ各自適当にはじめ!という指示で、ぽこぽこうち始める。

60ミリだと3キロ程度だが、これだと5キロ程度いけるんで助かる。

この持ち主達もそのつもりだったんだろーな。

「うーん、だいたいあってるー、あと500m奥いけりゃ面白いが、、」

んー、行けるかな?ぐりぐりぐり、、なもん?

がん、きーん、がん、きーん、がん、きーん

「あー、いいねいいね、、うん、敵サン大慌てだね。あとどんくらい?」

「2分で打ち止め」

「終わったら速攻逃げてね、ギリギリだと思う」

おいおい、、

ラスト!

「撤収ー死ぬ気で!!」

トラックにのりこみ後輪ドリフトさせながらがんがんジャンプしながら行く!

「ラリーやっててよかったぜっっと!!」運ちゃんやってるマクロード。車をがんがん壊すんでクビになった元ラリードライバー。オフロードバイクも得意。

軍用トラックでドリフトさせながらコーナー抜けてくイカレタ奴!

でも逝かれてなけりゃ生き残れないよっと!!

バイクのある所のは森にトラック突っ込んで停めると言うか停まる

だっ!と走ってバイクまで。各自迫撃砲のパーツや弾を持って(2門のみ)、バイクを走らせる。

2キロほどで停止。

バイクの近くで迫撃砲を組み立て、俺が街道近くに出てみる。

「観測サン、どうだね?」

「あー、奴等おっせーなー、、」

「まぁ、プロドライバーと比べたらカワイソーだよな」

「まぁなぁ、、でもおそすぎ?素人サンかな?」

「いや新兵はいれないだろ?そりゃなんでも、、」

「・・・英米だぜ?」

「・・・あるな、、」

で、タバコ2本終わった頃、やっと俺が居る茂みの前を通り過ぎている10両にも満たない装甲車。

どどーーん!!どーん!地雷に引っかかった。

「バカかな?」

「だろうなー」

「んじゃ、迫撃砲頼んます。」

どーん、行き過ぎ150m。

どーん、奥OK、左20mへ。

どーん、ヒット。そのままがんがん。

「でも、なんで出てこないだろ?」最後尾もバックしないよ?何塞いでんのかな?ありがたいけどさぁ、、

「砲撃停止。様子見てくらぁ、観測さん、見えるとこたのむわ」俺

「了解、こっちの山からだけな、ドローン戻ってるから」

「OK」

茂み伝いに近くに寄って、、、装甲に耳あてて中を、、装甲車の中に固まってるなぁ奴等、、

「あーあー、おまえら包囲されている。しにたくなかったら、ドア開けて銃をぜんぶそこから外に投げ捨てろ。で、頭に手を当てて出てこい。」

ぎぃー、、ぽい、がちゃ、ぽい、がちゃ、がちゃがちゃがちゃがちゃ、、

ぞろぞろぞろ、、

「はい全員伏せて頭に手を乗せたままなー」

皆そのとおりにする。

「身代金15人ほど稼げるぜ」

ーーーーーーーー

結局、人質の形になった捕虜。英米はもうこの国に手を出しませんということで、引き渡した。

その後、報奨金貰いにアルのとこに行った時、聞いた。

「なんでもな、、新兵に経験付けさせるにちょうどよいって思ったんだってよ、あそこ。」

「へ?状況把握してなかったの?あっち」俺

「いや、把握していてそれだったんだと」

「・・・・・ものすごく舐められていた?」

「まぁ、そういうことだけど、、向こうが相変わらずバカなんだろう。全く変わらんよな、あの馬鹿さ」

「まぁ、だから敵対したときは助かるけどねー」

「味方になったら、恐ろしいよな」

「ああ、絶対味方にはしなくないよなぁ」

 

どうみたって完全な向こうの自爆だ。捕虜を与えてくれただけなのだから。

 

まじにやってそうなんだから、すごいものだ。いつもw

2021年4月24日公開

© 2021 uni

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