絶滅者 24

hongoumasato

小説

372文字

「ワタシ」の破壊により、父と弟が地獄から解放される……ように「ワタシ」には見えた。

しかし「ワタシ」の戦いは、まだ終わらない。

次の破壊の標的は・・・

これまでの破壊で、二つの「イメージ」が流れ込んできた。

 まず、弟。

 恐怖の河原。

 空を覆う何重もの灰色の雲。

 それがゆっくりと開いていく。

 その間から差し込まれる一条の暖かな光。

 弟に向かって真っ直ぐに伸びていく。

 その光が、優しく弟を包んでくれる。

 そして弟は全ての苦痛から解放され、天空へと導かれた。

 河原にいた、あの鬼が舌打ちしている。

 八つ当たりで、側にいた子供を棍棒で殴り飛ばしていた。

 こちらの世界で「事」が終わったら、あの醜い怪物だけは破壊する。

 地獄の都合など、知ったことではない。

 哀しみの泥沼でも、同様のことが起きた。

 父が解放された。

 父と弟は、黄泉には導かれていない。

 帰った場所は分かっている。

 他には考えられない。

 ワタシ達家族の唯一のオアシスに、帰ったのだ。

 だが、ワタシはまだ家に戻るつもりは無い。

 家族全員が揃ってからだ。

 まだ母が、絶望の岸壁にいる。

2019年2月19日公開

© 2019 hongoumasato

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