絶滅者 7

hongoumasato

小説

565文字

父親の居場所が病院と判明し、わたしと母が駆けつける。
その病院で父が行っていたことに愕然とするわたし。
さらに、病院がダークだと知り、緊張感は増していく。

目覚めると、また失禁していました。
耳に残るあの言葉――宿命。
自分に待ち受ける未来。
それは誰かが定めた宿命?
異形のモノの出現。
全てが激変していく……。
その渦中にいるのは、間違い無くわたし。

 

イジメと、何より周囲からの助けが無いことで一線を越えて暴走する弟。
障害を抱えた母。
そんな二人を憂いながらの生活が一週間。
それは、一本の電話で終わりました。
「こちら『愛と平和の記念病院』ですが。治験に御協力いただいておりました藤堂さん、少し体調が悪化しまして。迎えに来ていただけま

すか?」
聞いたこともない病院からの電話。困惑し、不安に駆られる母と弟。
ここ最近は、不安なことだらけです。でも「不安に慣れる」ことなどありません。
その病院は、何とか徒歩で向える距離でした。そこで、母とわたしが駆けつけることになりました。
なぜ、父が病院に? それもキナ臭い病院にいるのか。
大方、予想はつきます。
短時間で金を稼ぐ――病院。となると――治験。
ネットでの公募も行われており、治験の情報収集は容易です。
治験の求人には、二種類あります。
通院と、入院。
当然、入院の方がお金になります。通院の場合、薬を飲まない治験者がいるから。
通 常、治験は他人からの紹介というケースが多いそうです。父はダークな職探しをやっていました。その方面の誰かに、紹介されたのでしょう。

2019年2月10日公開

© 2019 hongoumasato

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