あらすじ:虫に似ている「何か」の巣を、主人公「俺」が訪れる。「何か」たちは、「俺」を餌だと思い込み、調理しようとする。2020年執筆。
春はいつもそこで鳴っていた。さやさやと、さらさらと、遠き日の眼差しを閉じ込めて。 薄暮教室:短編
弧を描いて塞ぐ 白地に光を無駄に注ぎ褪せるまで
鏡面の湖に私だけが浮いている絵葉書
ベールを被った少年時代が地平に開いた踏み段を、踊り場を飛び越える。まどべに灯りはあり、呪縛のよう箱庭あり、手招く辺り。
しおからい うみから ぎょうこうを みています (この胸に腹にそっとおさめる) ―― 海宙光芒
兵庫県南あわじ市《若人の広場公園》1967(昭和42)年竣工。設計:丹下健三
含ませるほど散漫で幅も厚みもない、ただ奇麗に並んでって
傷だらけの溝に埋まる、正体を、君と名付けて見ようとした。
自分と彼女の距離が近過ぎて、彼女に気付けなかった、灯台下暗し的な小説。
脇道から逸れ和やかな場所へふと帰り着く。そんな、ひとたびのこと。
あまりにも暑いです。暑すぎる。涼しくなって欲しいです。
しょうじのあな
炎が奔走する少しの熱が 本能にそそぐように、囲炉裏での 祈り願っている詩だと想うことにして
ウキウキでかきました。
この嫋やかな手
可視化された幸福がそこらじゅうで、線香花火の化碑を撒き散らしていた
G棟で共同生活を送る女たちの物語。「わたし」は、「リエちゃん」と出会う。
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