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ドーナツ

人間賛歌(第14話)

山雪翔太

曲の歌詞のつもりで書いたので、おかしい所があるかもしれません ご了承ください

タグ: #自由詩

652文字

軋むベッドの上で見た僕たちの夢
あの頃は楽しかったね 何でも楽しめて
そして最後はちょっと悲しかった
今は軋むベッドの上でひとり
あの頃の思い出に浸ってる

今の僕は言うならドーナツ 穴がぽっかり空いている
この穴を埋めてくれたのは 君しかいなかったのに
君しかいなかったはずなのに

でもこのドーナツはきっと 僕は揚げパンなんかにしないだろう
君が来てくれなくても 僕はこの穴を覚えていたい
このドーナツは誰にも渡したりはしないから
君に食べて貰える日まで 僕をドーナツのままでいさせて

昔僕が満たされてた頃は 隣に君がいて
ヒーターなんてなくても暖かった
たとえ寒くたって ちっぽけなお金しかなくたって
僕たちは幸せだった
今は僕はヒーターがあってもとても寒くて寂しくて
お金ばかりを求めてる

こんな僕だからドーナツみたいに穴が空いてるのかも
そう言われても仕方ない それでも君が僕のこと
好きだと言ってくれるなら 愛してると言ってくれるなら 僕はそれに浸かりたい

このドーナツは 僕は揚げパンなんかにしたくない
君が来てくれなくても 僕はこの穴を覚えていたい
この穴は他の誰かで埋めたりはしないから
君に食べて貰える日まで 僕をドーナツのままでいさせて

僕は知っていたのかもしれない 君がここに来てくれないこと
僕は分かっていた でも君がしあわせならそれでいいよ

このドーナツは 僕は揚げパンなんかにしたくない
君が来てくれなくても 僕はこの穴を覚えていたい
この穴は他の誰かで埋めたりはしないから
でも君が食べてくれないことも知っている
だからせめて君が来るまでは僕を孤独な寂しいドーナツでいさせて

© 2023 山雪翔太 ( 2023年1月27日公開

作品集『人間賛歌』第14話 (全69話)

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